イメージ画像

心臓がドキドキとする動悸。危険な動悸とそうでない動悸の違いは?




運動して動悸がするのはなぜ?

150108-4

ジョギングをしたり長い階段を上ると、
心臓がドキドキして脈が速くなりますよね。

「あれ、これは動悸かも?不整脈かな?」
心配になることはありませんか?

運動をして脈が早くなることは、病気ではありません。

ごく普通のことです。運動をすれば、
筋肉を動かすことになります。

筋肉を動かすためには、酸素が必要なのです。

筋肉の細胞に酸素を送り届けるためには、
血液をどんどん循環させなければいけません。

そのために、心臓はいつもよりも速く収縮と拡張を繰り返して、
全身に大量の血液を送り出しているのです。

1回だけ脈が飛ぶのはそれほど心配なし

140110-2

突然ドキっと動悸がして、
脈が1回だけ飛んだ経験がある人もいると思います。

通常は、心臓は一定のリズムで脈を打っていますが、
1回脈が飛んだことを感じたら、
「何か重大な不整脈かも」と不安になりますよね。

脈が1回飛んだだけで、
また同じように一定のリズムで脈を打っているのであれば、
期外収縮という不整脈の可能性が高いです。

期外収縮は、健康な人にも現れる不整脈で、
1日のうちで自分の年齢の回数程度は
期外収縮が起こってもおかしくないと言われていますので、
それほど心配は要りません。

期外収縮の原因はアルコールの飲みすぎや脱水、
睡眠不足、疲労、ストレスが多いとされています。

危険なのはバラバラな不整脈

130617-1

1回だけドキっとする動悸は、
期外収縮なのでそれほど心配はありません。

では、どういう動悸は危険なのでしょう?

危険な動悸は、脈のリズムが不整な動悸です。

脈と脈の間隔が一定ではなく、
長くなったり、短くなったりバラバラの場合は、
心房細動の可能性があります。

心房細動は、心臓が震えながら収縮しているため、
しっかり収縮することができず、心臓の中に血液が残ってしまい
血栓ができやすくなります。

その血栓が脳に飛べば、脳梗塞になります。

脳梗塞の原因の25~30%程度を占めています。

心房細動の場合は、
内服薬でリズムや脈拍数をコントロールする必要がありますので、
リズムがバラバラな動悸を感じたら、
医療機関を受診してください。

動悸は心臓以外が原因のことも

130620-9

動悸がするのは、心臓が原因のときだけではありません。

心臓以外が原因のこともあるんです。

鉄欠乏性貧血や甲状腺機能亢進症、低血糖、
慢性白血病などでも動悸が起こります。

また、パニック障害や過換気症候群などの
精神科系の病気でも動悸は起こるんです。

心臓以外が原因の動悸でも、「たかが動悸」と思わずに、
治療をする必要があります。

運動をした時の動悸や1回だけのドキっとして
脈が飛ぶ期外収縮以外に動悸を感じたら、
早めに医療機関を受診しましょう。





タグ



2015年1月8日 | カテゴリー:健康全般

あわせて読みたい関連記事