野菜を食べても便秘になる?食物繊維の種類について知りましょう。
野菜を食べても便秘になる?
便秘は健康にも美容にもよくありません。
便秘になれば、お腹が張って食欲はなくなりますし、
老廃物が体内に溜まって代謝が落ちやすくなります。
また、肌荒れの原因にもなりますよね。
また、腸内環境が悪化しますので、免疫力が低下しますし、
大腸がんのリスクが上がってしまいます。
たかが便秘ですが、
便秘になると様々な影響が出てくるんです。
便秘を解消したい、
便秘にならないようにしたいと野菜をたくさん食べて
食物繊維をとるようにしていても、
なんだか便秘が解消しないと悩んでいる人はいませんか?
野菜を食べれば食物繊維が摂取できるからと
便秘にならないはずなのに、便秘になってしまう。
もしかしたら、それは摂取している食物繊維の種類に
問題があるのかもしれません。
食物繊維の種類は?
食物繊維には2種類あるって知っていますか?
水溶性の食物繊維と不溶性(非水溶性)の食物繊維です。
この2種類の食物繊維はそれぞれ働きが違うんです。
水溶性の食物繊維は、
名前のとおり水に溶ける性質がありますので、
便をやわらかくする作用があります。
そのほか、胃腸内をゆっくりと移動するので空腹を感じにくく、
食べすぎを防いでくれたり、
大腸内で発酵して善玉菌であるビフィズス菌を増やしたり、
コレステロールを吸着する働きをします。
次に不溶性の食物繊維です。
不溶性の食物繊維は水に溶けません。
でも、水分を蓄えて膨張する性質がありますので、
便の量を増やしてくれます。
また、腸を刺激して蠕動運動を活発にするんです。
水溶性食物繊維は便をやわらかくする働き、
不溶性食物繊維は便の量を増やし蠕動運動を活発化させる働きで
便秘解消に役立ちます。
でも、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維は
どちらか一方だけでは便秘解消にはなかなか結びつかないんです。
便が柔らかくなっても便の量が少なく
腸の動きが悪ければ便秘になります。
また、便の量が多くて腸の動きが良くても、
便がカチカチに硬ければ便秘になるんです。
便秘解消のためには、
水溶性食物繊維と不溶性食物繊維を
バランスよく取らなければいけないのです。
水溶性と不溶性がそれぞれ含まれる食べ物
水溶性食物繊維と不溶性食物繊維が
それぞれ含まれている食べ物を知っておきましょう。
水溶性食物繊維は、
リンゴやみかんなどのフルーツやワカメや昆布などの海藻類、
こんにゃくなどに多く含まれています。
一方、不溶性食物繊維は根菜類をはじめとする
野菜類やきのこ類、大豆や玄米などに多いんです。
水溶性食物繊維と不溶性食物繊維のバランスは
1:2が最も理想的と言われています。
食物繊維が豊富だからと
根菜類やきのこ類ばかりを食べていると、
水溶性食物繊維が不足してしまいますので、
果物や海藻類も忘れずに食べるようにして、
便秘を予防しましょう。