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卵は生活習慣病とは関係ない?卵のコレステロールと栄養について知りましょう。




卵は悪玉コレステロールを減らしてくれる?

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卵はコレステロールが多いから、食べ過ぎはNG。

糖尿病や心臓病になりやすいと言われてきた食品ですが、
これは大きな誤解なんです。

厚生労働省が推奨する1日のコレステロールの男性で750㎎、
女性で600㎎ですが、
卵1個には約250㎎のコレステロールが含まれています。

この1日のコレステロール基準量と
卵1個のコレステロール量を比較すると、
卵に含まれるコレステロール量が多いことがわかりますね。

確かに、卵はコレステロール量が多めですが、
卵黄にはレシチンというリン脂質が含まれています。

レシチンは体内でコレステロールの蓄積を抑えて、
さらに悪玉コレステロールを減らす働きがあるんです。

また、卵に含まれるオレイン酸は
悪玉コレステロールを減らすことが証明されています。

さらに、レシチンとオレイン酸は、
健康に良い善玉コレステロールを増やしてくれるんです。

ですから、卵はコレステロールが多いから健康に悪い食べ物
というのは誤解なのです。

卵は生活習慣病につながらない!

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卵はコレステロールが多いものの、
健康に悪い食べ物ではないことを説明しましたが、
これを証明する研究がありますのでご紹介しますね。

スウェーデンのカロリンスカ研究所が
49~79歳の男性3万9610人を追跡調査して、
卵を食べる量と糖尿病の発症リスクの関連性を調べたところ、
卵を食べる量と糖尿病の発症リスクには
明らかな関係性は見られないことがわかったんです。

また、アメリカのハーバード大学と
中国の華中科技大学の研究チームは
卵を1日1個以上食べても、
血中コレステロールの量はほぼ一定に保たれ、
心臓病や脳卒中のリスクは増加しない」と結論付けているんです。

卵は栄養満点の食品

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これらの研究結果から、
卵は健康に悪いわけではないことがわかりましたよね。

そして、卵は栄養満点の食品ですから、
健康に悪いどころか健康に良い食品なんです。

卵には良質なたんぱく質のほかに、ビタミンA、
ビタミンB群、ビタミンD、ビタミンE、カルシウム、
マグネシウム、リン、亜鉛、鉄などのビタミンや
ミネラルが含まれています。

さらに必須アミノ酸9種類はすべて含まれていますし、
記憶力を高めるアセチルコリンという
神経伝達物質の原料となるコリン、
抗酸化作用のあるルテインなども含まれていますので、
卵は栄養満点、栄養の宝庫と言える食品なのです。

ですから、生活習慣病になるからなどの理由で
卵を避ける必要はありません。

卵を避けてしまったら、これらの栄養素が取れませんので、
もったいないんです。

ただ、食べ過ぎは禁物ですから、1日1個、
多くても2個を守って食べるようにしましょうね。





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2016年5月22日 | カテゴリー:食生活

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