イメージ画像

病気の早期発見・早期治療のために、積極的に健康診断を受けましょう。




人間ドックで「異常なし」はごく少数

130827-6

日本人間ドック学会が発表した全国集計結果によると、
2012年の人間ドック受診者は約316万人でしたが、
そのうち受診した全項目で「異常なし」と診断されたのは、
たったの7.2%だったことがわかりました。

これは、100人中約93人が
何らかの身体の異常を抱えているということですよね。

この7.2%という数字は、
前年から0.6ポイント減少していて、
1984年の集計開始以降、過去最低を更新しています。

この原因として、受診者の高齢化や生活習慣の悪化、
食生活の欧米化、運動習慣の低下、
診断基準の厳格化などが考えられます。

「異常あり」や「要経過観察」の頻度が高い項目には、
肝機能異常(32.4%)、
高コレステロール血症(31.5%)、肥満(29.3%)、
耐糖能異常(高血糖22.8%)、高血圧(21.9%)
などがあります。

ここで注目すべきは、高コレステロール血症です。

1990年の調査結果では、
高コレステロール血症の異常は8.9%でしたが、
90年代以降に食生活の欧米化が急速に進んだことに伴って
高コレステロール血症の異常も右肩上がりに増加していき、
22年間で22.6ポイントも増えています。

一般健診と人間ドックの違いは?

130826-11

病気の早期発見・早期治療のために
欠かせない健康診断ですが、
健康診断は一般健診人間ドックに分けることができます。

一般健診と人間ドックの違いは何でしょう?

一般健診(一般健康診断)は、
法律で毎年受診することを義務付けられている
健康診断のことです。

正社員として働いている人は、雇用先が健康診断を行い、
それ以外の人は自治体が主催する健康診断を受けます。

この一般健診の特徴は、
自治体や雇用先(保険者)が健診の費用を負担するため、
無料または低額の自己負担で受診できるという点です。

ただ、その一方で受診項目は、基本的なもののみになり、
生活習慣病の早期発見はできますが、
がんの早期発見は困難になります。

人間ドックは、自主的に受ける健康診断のことです。

最近は、雇用先によっては
一般健診にオプションという形で
人間ドックを受けることができるケースもあります。

人間ドックの特徴は、基本的な健康診断項目に加えて、
腹部エコーや内視鏡検査なども含まれますので、
身体の異常を詳細に調べることが可能です。

ただ、その分自己負担額が高くなってしまいます。

がんの早期発見のために

130820-3

一般健診は、費用が安い分、受診項目が限られています。

特に、がんの早期発見に関しては、
あまり期待できないというのが現状です。

日本人の2人に1人ががんになると言われていますし、
現代ではがんは早期治療を行えば、
完治可能になっていますので、
がんの早期発見は非常に重要になります。

そのため、一般健診よりも人間ドックを受けたほうが、
健康維持・増進のためには良いのですが、
費用が高いというデメリットがありますので、
一般健診に加えてオプションという形で
がん検診を受けると良いでしょう。

ただ、このがん検診もむやみやたらに受けるのではなく、
自分の性別や年齢、生活習慣を加味して
選ぶようにして下さいね。





タグ



2013年8月27日 | カテゴリー:ガン 健診

あわせて読みたい関連記事