禁煙すると太るのは、ニコチン依存が強いから?禁煙して太る理由を知りましょう。
禁煙で太るのは、ニコチンに依存しているから
禁煙すると太るというのは、様々な研究で証明されています。
そのため、喫煙者の中には、
「太るから禁煙したくない」という人も
多いのではないでしょうか?
国立病院機構京都医療センター総合内科の
小宮山氏らによると、禁煙外来を受診した人を検討した結果
ニコチン依存度が高い人ほど禁煙すると
体重増加することがわかりました。
ニコチン依存度は、「FTND指数」で表され、
点数が高い人ほどニコチン依存度が高いとされています。
ご自分のニコチン依存度を調べてみましょう。
FTND指数とは?
「FTND指数」
1.朝目覚めてから何分くらいで最初のタバコを吸いますか?
5分以内=3点、6~30分後=2点、
31~60分後=1点、61分後=0点
2.図書館や映画館など喫煙禁じられている場所で
我慢することが難しいと感じますか?
はい=1点、いいえ=0点
3.1日の中でどの時間帯にタバコをやめるのが
もっとも未練が残りますか?
朝起きたときの目覚めの1本=1点、それ以外=0点
4.1日何本吸いますか
31本以上=3点、21~30本=2点、
11~20本=1点、10本以下=0点
5.目覚めてから2~3時間以内の方が
その後の時間帯よりも頻繁にタバコを吸いますか?
はい=1点、いいえ=0点
6.病気でほとんど一日中寝ているときでも
タバコを吸いますか?
はい=1点、いいえ=0点
FTND指数は、0~2点がニコチン依存度が低く、
3~6点が不通、7~10点が高いとされています。
あなたのニコチン依存度はいかがでしたか?
禁煙で太る理由
禁煙での体重増加とニコチン依存度は
関連性があることがわかりましたが、
なぜ禁煙すると太るのでしょう?
禁煙すると太る理由には、5つあります。
1つ目が、味覚が正常化し、
食事が美味しく感じるためです。
喫煙の影響で味覚や嗅覚が鈍くなるため、
食欲が減退しますが、
禁煙することで味覚や嗅覚が回復し、
食事が美味しく感じられ、食欲増進するためです。
2つ目が、口寂しくなって間食するためです。
今までは喫煙することで時間を潰していましたが、
禁煙すると手持ち無沙汰になり、口寂しくなるため、
ついつい間食してしまう人が多いようです。
3つ目が、ニコチンによる脳への食欲減退作用が
無くなることです。
2011年にアメリカのエール大学が行った研究によると、
ニコチンは、摂食にかかわる脳神経細胞に働きかけ、
食欲を制限する信号を多く発信させるそうです。
禁煙すれば、ニコチンの作用が無くなりますので、
食欲は回復します。
4つ目が、ニコチンによる
基礎代謝亢進作用が無くなるためです。
ニコチンには、自律神経に働きかけて、
基礎代謝亢進作用があると言われていますが、
禁煙によるこの刺激がなくなるため、基礎代謝が落ちて、
太りやすくなると考えられています。
禁煙中に「タバコを吸いたい」と強く感じるのは、
数十秒から数分間しか続かないといわれています。
この数分間を我慢できれば、
禁煙を続けることができます。
この衝動を乗り切って、禁煙を成功させましょう。