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生まれたばかりの赤ちゃんがかかる病気をチェックしておきましょう。




新生児は風邪を引かない?

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「生まれたばかりの新生児は、
お母さんから免疫をもらっているため、風邪を引かない」
と思っていませんか?

これは、大きな間違いです。

新生児でも風邪を引きます。

確かに、新生児はお母さんから免疫をもらっているので、
風邪を「引きにくい」のですが、
風邪の原因ウイルスは数百種類にも上ります。

お母さんからもらう免疫は、
お母さんが以前にかかったことのある種類だけですので、
風邪のウイルス全ての免疫を
赤ちゃんが持っているわけではないのです。

それに、新生児は無菌室状態である
お母さんのお腹から出てきたばかりで、
ばい菌やウイルスがいっぱいの環境には慣れていません。

それに身体の機能はまだまだ未熟な状態ですので、
抵抗力も弱いですよね。

だから、「生まれたばかりの赤ちゃんは、風邪引かない!」
と油断するのではなく、赤ちゃんの健康状態には、
十分に注意して、鼻水や鼻づまり、咳などの症状が出たり、
ミルクの飲みが悪い、機嫌が悪いなどの様子が見られたら、
早めに小児科を受診しましょう。

肥厚性幽門狭窄症

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低月齢の赤ちゃんがかかる病気は風邪だけではありません。

赤ちゃんがかかる怖い病気のひとつに、
肥厚性幽門狭窄症があります。

肥厚性幽門狭窄症とは、
食べ物を十二指腸へ送るための
胃の出口(幽門)の筋肉が厚くなってしまい、
胃の内容物が十二指腸へ流れなくなり、
胃に留まってしまう病気です。

生後すぐの時には異常がなくても、
少しずつ幽門部の筋肉が厚くなっていくため、
生後2~3週間から3ヶ月ごろまでに発症するケースが多く、
300~900人に1人の割合で発症すると言われています。

飲んだ母乳やミルクが胃に留まってしまうため、
肥厚性幽門狭窄症になると嘔吐が見られます。

低月齢の赤ちゃんは、ゲップがうまくできないため、
普段から嘔吐することが多いのですが、
肥厚性幽門狭窄症での嘔吐は、
噴水のように勢いよく嘔吐します。

生後3ヶ月未満の赤ちゃんが、
母乳やミルクを飲むたびに噴水のような嘔吐をする場合は、
肥厚性幽門狭窄症を疑いましょう。

胃軸捻転症

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胃軸捻転症は、胃を固定している靭帯がゆるいために、
胃が異常に回転したり捻転してしまう病気です。

胃軸捻転症は新生児に多い病気で、
お腹の張り(腹満)や嘔吐が症状として現れます。

新生児の13人に1人はこの胃軸捻転症を発症する
と言われていますので、決して珍しい病気ではありません。

胃軸捻転症の赤ちゃんは、
胃が捻転しているためゲップができなくて、
1日中オナラをしていたり、
胃の捻転が悪化するためベットに寝かせると泣き出し、
抱っこすると泣き止むことが多いという特徴があります。

通常、胃軸捻転症は
2~3ヶ月で自然治癒することが多いのですが、嘔吐量が多い、
不機嫌な状態が続くなど気になる症状がある場合は、
念のため小児科を受診してください。





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2014年3月3日 | カテゴリー:妊娠・出産 子育て

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