イメージ画像

汗は皮膚トラブルの原因に!汗をかいたら、こまめにケアをしましょう。




汗で金属アレルギー

140531-3

気温が上がり、汗をかく機会も増えてくる季節ですね。

汗は体温調節の役割をしますし、
老廃物の排出や新陳代謝の促進に役立つものですので、
汗をかくことは健康に良いのですが、
汗をかいてそのまま放っておくと、
皮膚トラブルの原因となります。

汗による皮膚トラブルというと、
あせもを思い浮かべると思いますが、
あせも以外にも汗によって起こる皮膚トラブルはあります。

まずは、金属アレルギーです。

金属アレルギーは、
その名のとおり金属によるアレルギーですが、
金属そのものがアレルゲンとなるわけではありません。

金属から溶け出した金属イオンが
皮膚のたんぱく質と結合することで、
たんぱく質がアレルゲンへと変化するのです。

金属イオンが金属から溶け出す要因に汗があります。

汗によってその部分の金属からイオンが溶け出してしまい、
湿疹やかゆみ、発赤などの金属アレルギーを引き起こします。

汗で皮膚カンジダ症

140531-4

汗が、皮膚カンジダ症を引き起こすこともあります。

皮膚カンジダ症とは、
カンジダという真菌(カビの一種)が
皮膚に感染して引き起こす皮膚疾患で、炎症を起こし、
発赤やかゆみ、水ぶくれなどの症状が現れます。

このカンジダ菌は、湿度の高い所を好み、
活動が活発化するため、
汗で蒸れやすい下着やピタッとした服を着ている時には
注意が必要です。

皮膚カンジダ症は、抗真菌薬を塗布しますが、
広範囲に及んだり重症化している場合は、
内服薬の服用が必要なこともあります。

汗で癜風

140531-5

汗は癜風という病気の要因にもなります。

癜風とは、カンジダ菌と同様に
真菌(カビ)の一種である癜風菌が原因の皮膚感染症で、
背中や胸、首やわきの下、腕などに
鱗のようなかさつきを伴う茶色や白のプツプツができます。

この癜風は20~40代の男性に多く、
特に汗をかきやすい人に多く見られます。

また、肥満なども誘因のひとつですし、
ニキビができやすい脂性の人は要注意です。

こまめに汗のケアを

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

汗による皮膚トラブルを予防するためには、
汗をかいたらこまめにケアをすることが大切です。

具体的には、吸水性の良いタオルで汗をこまめに拭くこと
市販の汗ふきシートを使うことなどがあります。

汗をかいたら、
できるだけ早く汗を拭きとることが重要です。

汗を拭くときは、
ゴシゴシ拭くと皮膚への刺激になりますので、
軽く押さえるようにして拭くようにしましょう。

また、皮膚を保護するために、
汗を拭いた後はボディークリームなどで
皮膚の保湿も忘れずに行いましょう。

汗による皮膚トラブルを恐れて、
汗をかかないように涼しい屋内で過ごすようにすると、
確かに汗はかきませんが、汗をかきにくい体質になり、
暑さに弱くなって熱中症になりやすくなりますし、
老廃物が身体に蓄積し不健康な状態になります。

汗をかいても、しっかりケアをすれば
皮膚トラブルは防ぐことができます。

ケアをしても、かゆみが出てしまうという人は、
一度皮膚科を受診してみると良いでしょう。





タグ



2014年5月31日 | カテゴリー:皮膚の病気

あわせて読みたい関連記事