口呼吸が原因でアトピーに?口呼吸が健康に及ぼす影響を知りましょう。
口呼吸は健康に悪い?
普段、あなたは口から呼吸しますか?
鼻から呼吸しますか?
口から呼吸する癖のある人は要注意です。
口呼吸があなたの健康に悪影響を
及ぼしているかもしれません。
人間の鼻には鼻毛が生えています。
この鼻毛は、無意味に生えているわけではなく、
フィルターの役割を果たしています。
鼻から吸い込んだ空気の中に雑菌や埃が混ざっていても
この鼻毛のフィルターが
空気清浄機のような役割をしますので、
きれいな空気が体内に入ることになります。
また、鼻毛は加湿器の役割も兼ねています。
鼻毛を通ることで、乾燥した空気に湿り気を与えて、
乾燥した空気が肺の中へ入ることを防いでいます。
でも、口にはこの鼻毛のような
フィルター機能や加湿機能はありません。
そのため、口呼吸をすると、雑菌や埃が多かったり、
乾燥した空気がダイレクトに口から肺へと入って
いくことになります。
これが、口呼吸が健康に悪影響を及ぼす原因です。
口呼吸が虫歯や歯周病の原因に?
口呼吸をすると、乾燥した空気が口の中に入ります。
また、口を開けている時間が長くなりますので、
口の中が乾燥します。
唾液は、口の中を湿らせているだけでなく、
細菌類を洗い流す役割もありますので、
口の中が乾燥すると細菌類が繁殖しやすくなります。
口腔内で細菌類が繁殖するということは、
虫歯菌や歯周病菌が増えますので、
口腔内のトラブルが多くなるんです。
しっかり歯を磨いているはずなのに、なぜか虫歯が多い、
歯周病が治らないという人は、
口呼吸をしているからかもしれません。
口呼吸がアトピーや喘息の原因に?
口呼吸は虫歯や歯周病の原因になるだけではありません。
なんと、アトピーや喘息の原因にもなるんです。
口呼吸をすると、鼻毛のフィルター機能がありませんので、
埃などが体内に入ってきます。
埃はアレルゲンになりますよね。
もちろん埃だけでなく、ダニや花粉、
その他のアレルゲンも吸い込みやすくなります。
そうすると、そのアレルゲンが気管支を刺激して、
喘息を引き起こします。
また、アレルゲンが体内に入れば、
アトピー性皮膚炎が悪化します。
それだけではなく、細菌類が次々に体内に入ってくると、
免疫機能が低下していきますので、
アレルギー症状が悪化することになるのです。
口呼吸を治す方法は?
口呼吸を治す方法は、「あいうべ体操」です。
あいうべ体操とは、「あー」で思い切り口を開いて、
「いー」で口を横に広げ、「うー」でしっかりすぼめて、
「べー」で舌を思い切りだす体操です。
あいうべ体操は口の周りの筋肉を鍛えることで、
口を閉じやすくします。
このあいうべ体操は、早い場合は3週間程度、
遅くても3ヶ月続けると、効果が現れると言われています。
このほか、常に鼻呼吸を心がけることも大切です。
それでも口呼吸が治らないという人は、
鼻炎や蓄膿症のような鼻の病気が原因で
口呼吸になっていることがありますので、
一度耳鼻科を受診してみましょう。
「たかが口から呼吸するか、
鼻から呼吸するかの違いでしょ?」
と思わず、口呼吸の癖のある人はしっかり治して、
健康維持に努めましょう!