睡眠不足を解消したいなら、食べやすい「お米」をたくさん食べましょう。
睡眠不足だと勘違いしやすい!
秋の夜長、仕事が忙しかったり、
ついつい趣味に没頭してしまって、
睡眠不足になっていませんか?
睡眠不足になると、
翌朝いつもの時間に起きられなかったり、
眠気で仕事の効率が悪くなりますよね。
でも、睡眠不足の影響はそれだけではないんです。
カリフォルニア大学と
ミシガン州立大学の研究チームの研究によると、
睡眠不足だと実際には行っていないことを
「行った」と思い込む傾向が強いことがわかったんです。
研究では1日の平均睡眠時間が5時間以下のグループと
8時間以上のグループに分けて、様々な実験を行ったところ、
5時間以下のグループはニュース映像を見た後に、
映像に映っていないことまで
この目で見たと報告することが多かったそうです。
また、被験者に写真を見てもらった後、
24時間寝ないで過ごしてもらい、
その間に写真とは関係のない小説を読んでもらったところ、
写真と小説の内容を混同する傾向にあることもわかりました。
つまり、睡眠不足になると、
「仕事を終わらせたはずなのに、実はやっていなかった。」
という状況になってしまうリスクが高いんですね。
睡眠不足を解消するには?
睡眠不足を解消するには、
睡眠時間を長くするのが一番良いのですが、
忙しいとなかなかそういうわけにもいきませんよね。
そういう時は、睡眠の質を上げるようにしましょう。
良質な睡眠の鍵は、トリプトファンという物質です。
トリプトファンはアミノ酸の一種ですが、
トリプトファンが脳内へ運ばれると、
セロトニンというホルモンを作り出します。
セロトニンは、
鎮痛や催眠、精神安定には欠かせないホルモンです。
セロトニンは、
「幸せ物質」や「癒しホルモン」とも呼ばれているんです。
最近の研究で、うつ病やパニック障害の原因は、
セロトニン不足であることもわかってきています。
そして、このセロトニンが睡眠物質である
メラトニンを作り出すんです。
睡眠物質のメラトニンが
体内できちんと分泌されるようになれば、
快眠できるというわけです。
トリプトファンはお米から!
トリプトファンを多く含む食品には、
豆類や青魚などがありますが、
忙しい人だと特に豆類や青魚を
日常的に食べる機会は少ないですよね。
そういう人におすすめなのがお米です。
日本人なら、お米は1日1回は口にする機会がありますよね。
しかも、おにぎりなどで手軽に食べることもできます。
金沢医科大学の米山氏らの研究によると、
お米をたくさん食べるとよく眠れる一方、
麺類やパスタは睡眠を妨げることがわかったんです。
同じ炭水化物でもお米は良質な睡眠につながり、
麺類やパスタは睡眠を妨げるのはなぜでしょう。
答えは、先ほど説明したトリプトファンです。
トリプトファンは、
高GI値食品を食べると脳に運ばれる量が増えるんです。
お米は麺類やパスタよりもGI値が高いですので、
お米を積極的に食べるようにすれば、
トリプトファンが脳に運ばれやすくなり、
セロトニンやメラトニンの量が増えて、
良質な睡眠を得られるんですね。
睡眠不足を解消したい、良質な睡眠がほしいという人は、
まずお米をたくさん食べるようにしてみてはいかがですか?