30~60代の男性が夏に注意すべきなのは、激痛を引き起こす尿路結石です!
尿路結石とは?
尿路結石は、腎臓や尿管、膀胱、
尿道など尿の通り道に結晶の石ができ、
それが詰まってしまうことで起こるものです。
尿路結石の症状は突然の激痛です。
尿路結石による痛みは「痛みの王様」と呼ばれるほどの激痛で、
結石が詰まった場所付近のわき腹や腰、
下腹部にかけて痛みが出ることが多く、
あまりの痛みに倒れこんで動けなくなる人もいるほどです。
ただ、尿路結石がある人が全員痛みがあるわけではなく、
3割の人は痛みがないまま、
尿と一緒に結石が排出されると言われています。
夏の時期の男性は尿路結石に要注意!
痛みの王様と言われるほどの激痛に襲われる尿路結石ですが、
夏の時期、そして男性は要注意なんです。
尿路結石の患者の男女比は
男性:女性=2.5:1と男性の割合が非常に高く、
日本人男性の11人に1人が罹患すると言われています。
特に、30~60代が好発年齢とされていますので、
30~60代の男性は要注意です。
さらに、尿量が少なくなると
結石ができやすくなることがわかっています。
結石はシュウ酸カルシウムが結晶化したものが多いのですが、
尿が多いとシュウ酸カルシウムが
尿中に溶け込める量が多くなりますので、
結晶化しにくくなるんです。
夏は汗をたくさんかいて、脱水になりやすく、
尿量が少なくなる傾向がありますので、
結晶化しやすく、結石ができやすいんです。
そのため、夏は尿路結石ができやすい季節と言えるでしょう。
夏の時期の30~60代の男性は、
尿路結石になりやすいことを自覚しておきましょう。
尿路結石を予防する方法
30~60代の男性は、
夏の時期は尿路結石のリスクが上がると言いましたが、
リスクが上がることを知っていても、
どうやって予防すればよいのかを知らなければ
意味がありませんよね。
尿路結石の予防法をご紹介します。
尿路結石の予防法は、水分をたくさん取ることです。
心不全や腎不全などで水分摂取の制限がなければ、
1日2000ml以上飲むことをオススメします。
尿量が多ければ結石が作られにくいですし、
たとえ小さな結石ができても、
尿が洗い流して、尿と一緒に排泄させるからです。
また、食生活も大切です。
結石の成分はカルシウムになりますので、
カルシウムは控えるべき?と思うかもしれませんが、
カルシウムはきちんと取ったほうが
結石になりにくいんです。
カルシウムを十分に摂取していれば、
結石の原因になるシュウ酸は腸の中で
カルシウムと結合して便と一緒に排泄されます。
逆にカルシウムが不足していると、
尿中のシュウ酸が増えて、結晶化しやすくなるんです。
また、食後すぐの就寝は避けて、
夕食後は数時間経ってから寝るようにすることや
適度な運動も尿路結石を予防することができます。
尿路結石は30~60代の男性が夏に起こしやすい病気ですが、
女性でも冬でもなる可能性はありますので、
男性だけでなく女性も、
そして夏だけでなく冬でも予防法は実践するようにしましょう。