糖尿病予防にはカルシウムとビタミンDをきちんと取りましょう!
カルシウムとビタミンDで糖尿病予防
あなたは糖尿病予防にはどんなことをしていますか?
糖尿病予防といえば、カロリー摂取を控えめにしたり、
適度な運動をしたりする人が多いと思いますが、
糖尿病を予防する方法はこれだけではないんです。
糖尿病はカルシウムとビタミンDを摂取することでも
予防することができます。
カルシウムとビタミンDというと、
骨粗しょう症予防のイメージがあるかもしれませんが、
糖尿病も予防することができるんです。
カルシウムは膵臓のβ細胞から
インスリンが分泌されることを促すようなシグナルを送ることで、
糖尿病を予防してくれます。
また、ビタミンDはβ細胞に直接関与して、
インスリンの分泌を促してくれるんです。
さらにビタミンDはカルシウムの吸収を促す働きがありますので、
糖尿病予防のためのダブルの効果が期待できます。
実際に、厚生労働省研究班の調査では、
カルシウムとビタミンDを両方しっかり取っていた人は、
糖尿病発症のリスクが低いという調査結果が出ています。
糖尿病予防には、カルシウムとビタミンDを
しっかり摂取することが有効なんです。
効率よく摂取しよう
糖尿病予防のためには、
カルシウムとビタミンDの摂取が効果的ですが、
日本人はカルシウムが不足している傾向にあります。
また、カルシウムは吸収効率があまりよくない栄養素ですから、
効率よく摂取する必要があります。
カルシウムといえば牛乳ですよね。
牛乳はカルシウムを多く含む食品の中でも、
効率よく摂取できるというメリットがあります。
でも、牛乳からカルシウムを摂取するためには、
ちょっとした注意が必要なんです。
牛乳からカルシウムを吸収するには、
牛乳の乳糖を分解しなければいけません。
乳糖を分解するにはラクターゼという酵素が必要なのですが、
日本人はラクターゼを持っていなかったり、
欧米人と比べて活性が低い人がほとんどです。
そのため、牛乳を飲んでいただけでは
カルシウムを吸収することができません。
牛乳からカルシウムを効率よく摂取するためには、
数時間あけて少しずつ飲むようにしたり、
牛乳ではなく発酵過程で乳糖が分解されている
ヨーグルトやチーズなどの乳製品から
カルシウムを取るようにしましょう。
また、乳製品からだけではなく、
小魚や大豆製品、海藻類、緑黄色野菜などいろいろな食品から
バランスよくカルシウムを摂取しましょう。
そして、ビタミンDですが、
ビタミンDは魚や卵黄に多く含まれているほか、
日光に当たることで皮膚でも合成することができますので、
食べ物だけに頼らず、日光浴をして、
効率よくビタミンDを摂取・吸収するようにすると良いでしょう。
総合的な予防も大切
糖尿病は、効率よくカルシウムと
ビタミンDを摂取して予防することができますが、
ただカルシウムとビタミンDを摂取していれば
それで良いというわけではありません。
暴飲暴食を避けて、
カロリーオーバーにならないように気をつけること、
適度な運動をして肥満を予防することも、
とても重要な糖尿病の予防法になります。
糖尿病予防のためには、
どれか1つだけ予防法を実践するのではなく、
多方面から予防をすることが大切なんです。
厚生労働省の調査によると、
糖尿病患者とその予備軍は2000万人以上とされています。
誰でも糖尿病を発症するリスクがあることを知って、
カルシウムとビタミンDを十分に摂取し、
食事や運動に気をつけてしっかり予防するようにしましょう。