イメージ画像

パソコンの普及で腱鞘炎が増えましたが、今度はスマートフォンによる腱鞘炎や指の変形が急増中です




新しい現代病?スマホで指や手首を傷める症例が多発

130716-3

皆さんは1日に何時間ぐらいスマホに触れていますか?

スマホの普及により、電車移動などで持て余していた
退屈な時間は、ずいぶんと解消されるようになりました。

ゲームやインターネットを楽しんだり、
LINEなどではいつでも友達と
つながっていることができます。

2013年5月にリサーチ会社がスマホ利用者を対象に
行った調査によれば、1日の利用時間は、
平均で男性が約68分、女性は約94分にものぼるそうです。

プライベートでの利用時間は、
完全にパソコンを上回るようになりました。

何事も利用者が増えるに従い、弊害が現れるのは世の常です。

最近では、パソコン作業による
キーボード腱鞘炎・マウス腱鞘炎に代わり、
スマホ腱鞘炎や指の変形が急増中です。

腱鞘炎の原因は、書き物からパソコンそしてスマホへ

130716-5

携帯電話からスマホに移行することを
「親指から人差し指へ」などと表現しているのを耳にしますが、
人差し指で操作するためには両手を使わねばならず、
やはりスマホでも片手で持って親指で操作している人の方が
多いのではないでしょうか。

以前は書き物をし過ぎて手首を傷めた、
などという話をよく聞きました。

関節を曲げ伸ばしする時に連動する「腱」は、「腱鞘」という
“さや”状のもので骨から離れないようにされています。

長時間ものを書く作業をする人や、
家事やスポーツなどで手首や指を酷使する人は、
腱と腱鞘が頻繁にこすれ合って、炎症を起こすことがあります。

腫れや痛みを生じ、
指の場合はスムーズに動かすことができずカクカクしたり、
内部でギシギシと軋む感じがします。

近年は、このような症状がスマホ操作のし過ぎにより
見られるようになってきているのです。

無視できない小指の変形

130716-6

スマホを使っている人は、
よく操作する方の手の小指を確認してみてください。

凹みやゆがみがありませんか?

スマホによる腱鞘炎は親指側に起こりますが、
変形は小指に見られます。

親指以外の4本の指を揃えてスマホを持っていると、
親指で操作する時に落としそうなので、
小指だけを底辺に置いて支える、
という持ち方をしている人をよく見かけます。

改めてこの持ち方をしてみるとよくわかるのですが、
スマホが乗るのは小指の付け根でも先端でもなく、
第1関節と第2関節の間に収まるような形になるはずです。

続けていると、この部分が凹み、
酷くなると曲がったように変形してしまいます。

変形ばかりでなく、症状が進行すると
痛みやしびれを感じるようになってきます。

軽量化が進んでいるとはいえ、
小指で支えるのにはスマホは重過ぎるようですね。





タグ



2013年7月16日 | カテゴリー:現代病 生活スタイル

あわせて読みたい関連記事