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カルシウム不足は骨粗しょう症だけでなく生活習慣病の原因になるってご存知ですか?




カルシウム不足=骨粗しょう症

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日本はどんどん食生活が豊かになり、
現在は「飽食の時代」と言われていますよね。

それでも、1970年代から
ずっと不足している栄養素があります。

それは、カルシウムです。

1日に必要なカルシウムの摂取量は600mgですが、
実際の摂取量は500mg程度しかありません。

カルシウム不足で起こる病気といえば、
骨粗しょう症ですよね。

骨粗しょう症とは、骨がスカスカになって脆くなり、
骨折しやすくなる病気です。

体内のカルシウムは血液中に1%、
骨や歯に99%分布しています。

血液中のカルシウムが不足すると、
骨に蓄えられているカルシウムが血液中に放出されて、
血中のカルシウム濃度を一定に保つ作用がありますので
骨のカルシウム貯蔵量がどんどん減っていき、
骨がスカスカになって脆くなるのです。

60歳以上の女性の2人に1人は
骨粗しょう症と言われています。

骨粗しょう症になると、骨折しやすくなりますが、
高齢になってから骨折は、
寝たきりの大きな原因になります。

寝たきりになってしまうと、
健康寿命が短くなり、QOLが下がりますので、
骨粗しょう症は老後の生活に
大きく関係している病気と言えるでしょう。

カルシウム不足=高血圧、動脈硬化

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カルシウムが不足して起こる病気は、
骨粗しょう症だけではありません。

高血圧や動脈硬化などの
生活習慣病の原因にもなることをご存知ですか?

血液中のカルシウムが不足すると、
骨に貯蔵されているカルシウムが放出され、
血液中のカルシウム濃度が高くなります。

血液中のカルシウムが増えると、
カルシウムは血管壁に取り込まれます。

カルシウムが取り込まれた血管壁は収縮しますので、
血液が流れる時にかかる血管壁への圧力が高くなり
高血圧になるのです。

また、高血圧の原因のひとつに
塩分(ナトリウム)の過剰摂取があります。

体内のナトリウム量が増えると、
カルシウムが尿から排泄されやすくなりますので、
カルシウム不足となります。

カルシウムが不足すると、
上記のように骨からカルシウムが放出され、
高血圧になりますので、
「高血圧→カルシウム不足→高血圧悪化」という
悪循環に陥ってしまいます。

また、カルシウムが取り込まれた血管壁は、
硬くなり傷つきやすくなります。

血管壁に傷がつくと、
そこにコレステロールが付着しやすくなりますので、
動脈硬化が進んでしまうのです。

カルシウムの吸収を促すには

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カルシウムは食品から摂取するのが基本ですが、
カルシウムの吸収率は20~30%とあまり高くありません。

カルシウム不足を解消するためには、
小魚や大豆、海藻類などの一緒にカルシウムの吸収を促す
ビタミンDやカルシウムを骨に定着させるビタミンKを
一緒に摂ると良いでしょう。

また、生活習慣に気をつけることでも、
カルシウム不足解消につながります。

適度な日光浴をすることで、
皮膚でカルシウムの吸収を促すビタミンDが作られます。

また、喫煙は胃の働きを低下させて
カルシウムの吸収を妨げますので、
禁煙するようにしましょう。

適度な運動をして骨に負荷をかけると、
骨にカルシウムが定着しやすくなります。

このように食事だけでなく、生活習慣を改善することで、
カルシウム不足を解消できます。

骨粗しょう症や高血圧にならないためにも、
様々な食品からカルシウムを摂取して、
生活習慣を見直してみましょう。





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