下痢止めは使うべき?色々な下痢の原因や対処法を知りましょう。
下痢の原因は?
女性は便秘になりやすく、
男性は下痢になりやすいと言われていますが、
下痢になる原因は何でしょうか?
下痢の原因は大きく3つに分けられます。
1つ目は、食中毒や風邪など細菌やウイルスによる下痢です。
ノロウイルスやO-157の下痢はこのタイプになります。
2つ目はストレスです。
ストレスを感じると、腸でセロトニンが放出されます。
セロトニンが分泌されると、
腸の動きが活発化して下痢になってしまうのです。
また、ストレスは腸内細菌を活発化させ、
普段は大腸の中にいる腸内細菌が
小腸に移動することがあります。
そうすると、小腸は腸内細菌を異物とみなして、
排出するために蠕動運動が活発になります。
小腸の蠕動運動が活発になれば、
小腸での消化・吸収ができないうちに
食べ物が大腸に到達してしまうので、
下痢になってしまうんです。
3つ目は暴飲暴食です。
脂肪分が多いものや冷たいもの、
香辛料がたっぷり使われているものなどをたくさん食べると、
胃腸に負担をかけることになります。
そうすると、消化不良を起こして下痢になってしまうんです。
下痢の時の食べ物
下痢の時には、胃腸に負担を与えないために、
消化に良いものを食べるのが基本です。
ですから、もし、下痢なのに食欲があったとしても、
揚げ物や生野菜、冷たいものなどは控えるようにしましょう。
また、唐辛子やアルコール類、
カフェインも胃腸に刺激を与えますので、
下痢の時は止めておきましょう。
肉類なら脂身の少ない鶏肉のささみ、魚類なら白身魚、
野菜は柔らかく煮たものを中心に食べるようにしてください。
また、下痢が頻回に続くと、脱水症状を起こしますし、
電解質のバランスが崩れてしまいますので、
スポーツドリンクや経口補水液などで
水分と電解質を補給するのを忘れないようにしましょう。
下痢に下痢止めを使うのは良いの?
下痢の時に悩むことは、下痢止めを使って良いのかどうかです。
これは、ケースバイケースになります。
ストレス性の下痢や暴飲暴食の下痢の場合、
仕事や試験などでどうしても下痢を止める必要があれば、
下痢止めを飲んでもかまいません。
でも、細菌やウイルスによる下痢の場合は、
下痢止めを使うのは絶対にNGです。
下痢止めを使って、薬の力で強制的に下痢を止めてしまうと、
下痢の原因である病原体が
体内にとどまる時間が長くなりますので、
下痢を長引かせてしまうんです。
ですから、細菌やウイルスによる下痢の場合は、
下痢止めを使わず、
病原体を早く体外へ出してしまう必要があります。
でも、自分ではストレス性や暴飲暴食による下痢なのか、
細菌やウイルスによる下痢なのか、
なかなか判別できませんよね。
そのため、下痢止めはなるべく使わず、
整腸剤で様子を見たほうが良いでしょう。
整腸剤を飲んでも、
下痢が頻回で止まらないという場合は、
早めに病院に行って検査をするようにしてください。