毎日の台所仕事お疲れ様です。乾燥と刺激を避けてしつこい主婦湿疹を防ごう
休めない水仕事で悪化する主婦湿疹
台所仕事、雑巾がけ、洗濯・・・
毎日の家事は、水を使う作業がとても多く、
主婦の手は厳しい環境にさらされています。
美容師や調理師のような、
水仕事の多い職業の人も同様。
そんな働く手を襲うのが、
手湿疹またの名を主婦湿疹という頑固な
手あれ・かぶれ症状です。
乾燥しがちな冬だけでなく一年を通して
主婦たちを悩ませる、痛がゆい水疱状の湿疹。
家事や仕事を休むわけにもいかず、
日々つらい思いをしている方も多いのではないでしょうか。
手の皮膚を保護する皮脂膜
水仕事、特に洗剤や石鹸を多用する場合は、
手の皮脂膜が流されてしまいます。
皮脂膜とは、皮膚を防御するために皮膚の表面にできる、
汗と皮脂の混ざった膜です。
これがあることで角質層の水分の蒸発が防がれ、
また、外界の刺激から皮膚が護られているのです。
洗剤などで流れ落ちたとしても
約6時間で再生するのですが、
頻繁に水仕事を繰り返していると再生が間に合わず、
皮膚がいわば剥き出しの状態になってしまいます。
すると乾燥は角質層にまでも及び、
皮膚は外界からの影響を受けやすくなります。
そして、洗剤など皮膚に付着した物質による
接触性皮膚炎(一時刺激性接触皮膚炎)を起こし、
水疱や赤腫、ひび割れなどを生じるのが
主婦湿疹(手湿疹)です。
アレルギー体質の人に多い傾向
主婦湿疹は、アトピーや喘息、
花粉症などのアレルギー性疾患を持つ人、
もしくは幼少時に罹患していた人に多いと言われています。
かゆみが強く、
アトピー性皮膚炎の症状にも類似していますが、
アレルギー体質でない人でも主婦湿疹になることはあり、
アレルギーの一環とは言い切れません。
しかし、特にアレルギー体質の人は自己防衛として、
水仕事をする時には手を護る対策を行いましょう。
ゴム手袋自体にアレルギーを起こす人も多いので、
洗い物の時はゴム手袋の下に薄手の木綿手袋を
はめると良いでしょう。
水疱ができるため、保湿に思いが至りにくいのですが、
失われた皮脂膜の役割を何かで補う必要があります。
保湿力の強いハンドクリームなどを用いて
バリアーを作ってあげましょう。
皮膚の機能回復に3ヶ月
主婦湿疹が治りにくく繰り返しやすいのは、
見た目は正常に戻ったようでも、
皮膚の機能が回復するのに3ヶ月は要するためです。
この状態では、
気候的に湿度が下がっただけで再発したり、
入浴でダメージを受けたりします。
冬以外の季節は、ドラッグストアの店頭でも
ハンドクリームの品揃えが悪くなりますが、
自分に合った保湿剤を確保して、
年間を通して皮膚を保護してあげてください。