イメージ画像

年末年始の前に、過度の飲酒が原因で起こる病気を知っておきましょう。




飲酒が原因の病気=脂肪肝

131204-2

年末年始はお酒を飲む機会が増えますよね。

特に、12月は毎週のように忘年会の予定があるという人も
多いのではないでしょうか。

適量のお酒は、
精神的な緊張をほぐすリラックス効果や
血管を拡張させる血行促進効果など健康に良いのですが、
過度の飲酒は様々な病気を招いてしまいます。

過度の飲酒が招く病気といえば、脂肪肝です。

脂肪肝は、
肝臓に中性脂肪が蓄積している状態のことです。

脂肪肝の特徴は、自覚症状がほとんど出ないことです。

過度の飲酒による脂肪肝は、
飲酒をやめれば比較的すぐに改善するのですが、
脂肪肝は自覚症状がでません。

自覚症状が出ないと、
飲酒量を控えるきっかけを逃してしまいがちですよね。

脂肪肝を放置しておくと、腹痛や発熱、
黄疸などの症状が出るアルコール性肝炎や肝硬変に移行し、
重症化したり死亡する原因にもなります。

飲酒が原因の病気=痛風

130619-3

過度の飲酒が原因の病気には、痛風もあります。

痛風の原因は、体内に尿酸が蓄積する高尿酸血症ですが、
ビールなどのアルコール類には
尿酸の原料となるプリン体が多く含まれています。

また、アルコールを飲むと、尿が酸性に傾くため、
尿中に尿酸が溶けにくく、
尿酸が体内に蓄積しやすい状態になってしまいます。

高尿酸血症が続くと、関節周囲に結晶化した尿酸が蓄積し、
それが剥がれ落ちて炎症を引き起こすことで、
激痛を伴う痛風発作が起こります。

一度痛風になってしまうと、
その後はずっと節制した食生活を続ける必要があるため、
痛風を発症する前から、
飲酒量や食事内容などに気をつけなければいけません。

飲酒が原因の病気=膵炎

130610-4

近年、飲酒による患者数が増加している病気が膵炎です。

膵炎とは、膵臓が炎症を起こす病気で、
激しい上腹部痛や背部痛、吐き気、
呼吸困難などの症状が現れます。

膵炎が重症化した場合、ICUでの集中治療が必要となりますし
死亡率も20%前後ある恐ろしい病気です。

急性膵炎を治療した後も、
飲酒を続けていると慢性膵炎へと移行します。

慢性膵炎になると、急性膵炎を何度も繰り返すだけでなく、
膵臓の機能低下が起こりますので、
インスリン分泌量が減少し、糖尿病を引き起こします。

慢性膵炎の原因のほとんどが、
過度の飲酒習慣と言われています。

飲酒は適量を守って

cont13-1

過度の飲酒は、脂肪肝、痛風、膵炎などの病気を
引き起こすだけではありません。

アルコールを飲みすぎれば二日酔いになりますし、
肝臓でアルコールを分解する時にビタミンB1が使われますので
ビタミン不足にもなります。

年末年始はお酒を飲む機会も多いですが、
飲み過ぎずに適量を守って、お酒を楽しむようにしましょう。





タグ



2013年12月4日 | カテゴリー:アルコール

あわせて読みたい関連記事