味噌と高血圧は関係性がない!味噌の驚くべき健康パワーを知りましょう。
味噌汁と高血圧は無関係!
和食はヘルシーな料理として知られていますよね。
根菜や海藻類などを多いため、食物繊維が豊富ですし、
野菜や魚、肉類、炭水化物等栄養のバランスが良く、
脂質が少ないのが特徴です。
でも、和食唯一の欠点といえば、塩分が多いことです。
和食は塩分が多いため、昔から日本人は高血圧の人が多く
高血圧による脳出血の割合が欧米と比べて
高いことがわかっています。
和食の代表といえば味噌汁ですが、
高血圧の人は塩分が多いからという理由で、
味噌汁を敬遠してきた人も多いのではないでしょうか?
でも、共立女子大学の研究で味噌汁の摂取頻度と
高血圧には関連性がないことがわかったんです。
第36回日本高血圧学会総会で、
味噌汁の摂取頻度と血圧の間には関係性が
認められないことが共立女子大学によって発表されました。
これは、東京都内の人間ドッグを受診した男性を対象に
聞き取り調査を行った結果でわかったものです。
この研究では、さらに1日1杯程度の味噌汁は、
血管年齢を10歳程度改善する傾向にあることも判明しました。
味噌汁と高血圧は無関係であり、
むしろ血管年齢を若くするという健康効果が得られるんですね。
味噌は栄養満点
味噌の原料は大豆であることは、皆さんご存知だと思います。
大豆はたんぱく質やビタミン、ミネラルが豊富ですし、
味噌は大豆を発酵させて作るので、
その過程で栄養価も高まるため、栄養満点な調味料なんです。
味噌に含まれる主な栄養分をご紹介します。
まずは、たんぱく質です。
大豆に含まれるたんぱく質は良質な植物性のたんぱく質で、
コレステロールの低下や
血管の弾力性を保持する作用があります。
次に、ビタミン類です。
味噌にはビタミンB12やビタミンEが含まれていますが、
ビタミンB12には造血作用、
ビタミンEには抗酸化作用ががあります。
さらにイソフラボンやレシチンなど
大豆特有の栄養成分もあり、
これらの成分は抗酸化作用やコレステロールの低下、
脳の活性化などの効果が期待できます。
味噌で病気予防
味噌は、「高血圧と関係がない」、
「栄養豊富」というメリットだけではありません。
様々な病気を抑制することも、
近年の研究で明らかになっています。
1つ目は乳がんの抑制です。
厚生労働省研究班によると、
1日3杯以上の味噌汁を飲む人は、
乳がんのリスクが40%減少するそうです。
これは、味噌に含まれるイソフラボンが
関係しているのではないかと推測されます。
2つ目が胃がんの抑制です。
国立がん研究センターや広島大学の研究で、
味噌汁を毎日飲む人は、
全く飲まない人に比べて胃がんの死亡率が低く、
さらに味噌の塩分は胃がんを促進しないことが
わかっています。
胃がんの原因のひとつに塩分の過剰摂取がありますが、
味噌が胃がんを抑制するという結果は、
いかに味噌の健康パワーが高いかがわかると思います。
そのほかにも、味噌は骨粗しょう症や糖尿病、
脳卒中などにも予防効果があるという研究結果もあるため、
味噌は日本の伝統的な健康食品と言えるでしょう。
ただ、味噌には塩分が含まれていることは
間違いありませんので、いくら健康に良いといっても
「適量」を守ることが重要ですね。