生理痛に悩む女性は、日常生活でできる予防法を実践してみましょう。
生理痛の原因は?
毎月、生理痛に悩まされている女性は
多いのではないでしょうか。
生理のたびに、お腹や腰が痛くなって、
動くのも億劫になってしまいますよね。
なぜ、生理痛は起こるのでしょう?
生理痛の原因は、
プロスタグランジンという物質が原因です。
プロスタグランジンは、
生理が始まると分泌される物質で、子宮の収縮を促して、
経血を体外へ排出させる役割があります。
ところが、このプロスタグランジンが過剰に分泌されると
子宮の収縮が強くなるため、痛みが生じます。
また、周囲の血管も収縮させますので、血行が悪くなり、
腰痛や冷え、だるさなどを引き起こし、
その結果として頭痛や肩こり、
吐き気や下痢などの症状も出てくるのです。
このほかに、ストレスや冷えが原因で
血行が悪くなることがあります。
血行が悪くなると、プロスタグランジンが
骨盤内に停滞しやすくなりますので、
生理痛の悪化につながります。
生理痛の改善方法
生理痛がひどい人は、
痛み止めの薬を常用していると思いますが、
まずは日常生活でできる改善方法を試してみませんか?
生理痛の一番の敵は、ずばり「冷え」です。
冷え性の人は、とにかく体を温めるようにしましょう。
入浴はシャワーだけで済まさずに湯船に入る、
露出の多い服は避ける、
腰やお腹周りは特に温かくしておく、
飲み物は温かいものを選ぶなどです。
また、食事面からも体を温めましょう。
チーズや味噌などの発酵食品や根菜類、玄米、黒糖、
生姜などは体を中から温めてくれる作用があります。
逆に、夏野菜や南国のフルーツ、
白米や上白糖などは体を冷やしますので注意しましょう。
禁煙やストレス解消も大切です。
煙草に含まれるニコチンは、
血管を収縮させる作用があります。
またストレスが溜まると、交感神経が優位になり、
血管が収縮してしまいます。
血管が収縮すれば、血行が悪くなりますので、
プロスタグランジンが骨盤内に留まりやすくなります。
このほかにも、適度な運動は血行促進効果がありますので、
ストレッチやウォーキングなど
手軽にできる運動を始めてみましょう。
生理痛に潜む病気
このような生理痛改善方法を試しても、一向に改善せず、
生理の時は痛み止めが手放せず、
外出することもできないほど重い生理痛の場合、
ただの生理痛ではなく、病気の兆候かもしれません。
生理痛が重くなる病気には、
子宮内膜症や子宮筋腫、子宮腺筋症などがあります。
重い生理痛以外に、経血量が多い、
レバーのような塊りが出る、生理不順などの症状がある時は
このような病気が潜んでいる可能性があります。
病気が進行すると、不妊の原因にもなりますので、
早めに婦人科を受診するようにしましょう。