老化や生活習慣病の原因になってしまう「活性酸素」について知りましょう。
活性酸素って何だ?
活性酸素という言葉を聞いたことがある人は多いと思いますが、
実際に活性酸素がどんなものか知っているという人は
少ないかもしれません。
「活性酸素」というと、
活発な働きをする酸素という
健康に良さそうなイメージが湧きませんか?
でも、これは間違いです。
名前のイメージに騙されてはいけません!
活性酸素は、体内の細胞を酸化させてしまう物質です。
「細胞の酸化=老化」ですので、体内の活性酸素が増えれば、
その分老化が早く進んでしまうことになります。
また、細胞の酸化は老化だけでなく、
動脈硬化や糖尿病などの生活習慣病や
がんの原因になることもわかっていますので、
活性酸素は健康を害する物質であると言えるのです。
活性酸素が増える原因
活性酸素は、細菌やウイルスなどの侵入物から
身体を守る免疫システムの代表である
白血球が作り出す物質ですが、
「食べる・寝る・呼吸する・歩く」など
基本的な日常生活を送るだけでも
体内で活性酸素は作られています。
つまり、特別なことを何もせず、ただ生きているだけでも、
活性酸素は体内で発生しているということです。
ただ、活性酸素が大幅に増えるというシチュエーションが
いくつかありますのでご紹介します。
1つ目は喫煙です。
タバコの有害物質を除去するために、
白血球の活動が活発化し、活性酸素が増加します。
また、タバコの煙自体にも
活性酸素の一種である過酸化水素が含まれています。
2つ目が感染症です。
インフルエンザや風邪などの感染症にかかると、
ウイルスや細菌から身体を守るために白血球が働きますので、
活性酸素は増えます。
3つ目がストレスです。
ストレスを感じると、
ストレスホルモンであるコルチゾールが増加しますが、
コルチゾールが増加すると同時に
活性酸素も増加することがわかっています。
このほか、紫外線や激しい運動、排気ガス、
加工食品などでも活性酸素は増加します。
活性酸素は食べ物で取り除く
活性酸素を体内から取り除くには、抗酸化物質が必要です。
体内でも抗酸化物質は作られていますが、
活性酸素が増加したら、
体内の抗酸化物質だけでは足りなくなってしまいます。
そのため、体外から抗酸化物質を摂取して、
活性酸素を取り除く必要があります。
体外から抗酸化物質を摂取するには、
抗酸化物質を多く含む食べ物を
積極的に食べるようにしましょう。
抗酸化物質といえば、ポリフェノールです。
緑茶に含まれるカテキンや
ブドウやブルーベリーに含まれるアントシアニンが
有名ですね。
また、緑黄色野菜に含まれるカロテノイドも
高い抗酸化作用があります。
このほか、
ビタミンCやビタミンEにも抗酸化作用がありますので、
どんどん摂取するようにしましょう。