よく噛むことは、一番簡単にできる健康法です!ダイエットや認知症予防・生活習慣病予防などに繋がります
よく噛んで消化促進&ダイエット
小さい頃から親や学校の先生に「よく噛んで食べなさい」と
言われてきた人が多いと思います。
よく噛んで食べるとどんな効果が得られるのでしょう?
まず1つ目は、よく噛むことで消化が促進されることです。
よく噛むことで、食べ物が細かくなり、
表面積が大きくなります。
食べ物の表面積が大きくなることで、
消化酵素が働く場所が多くなりますので、
消化効率がアップします。
また噛むと、消化酵素アミラーゼが含まれた
唾液の分泌が促進されます。
唾液に含まれるアミラーゼは、糖の分解を促進します。
食べ物の糖分が分解されれば、血糖値が上昇します。
血糖値が上昇すれば、その信号が脳の満腹中枢を刺激して、
「お腹いっぱいになった」と感じるようになり、
食べ過ぎを防いでくれるのです。
つまり、よく噛んで食べることは、
肥満防止やダイエットにもつながるんですね。
唾液の働きは、消化を助けるだけではありません。
口の中の食物残渣を洗い流し、
口腔内を清潔に保つ働きもあります。
そのため、よく噛んで食べることは、消化促進以外にも、
虫歯予防など口の健康を保つことにもつながります。
よく噛んで認知症予防を
よく噛んで食べると、認知症予防にもつながります。
「噛む」と歯の歯根膜から
三叉神経に刺激が伝わって脳が活性化します。
脳の海馬や前頭前野、運動野、感覚野が活性化することで、
記憶や意欲、運動、感覚など認知症に関連する機能の低下を
予防することができます。
また、最近の研究で、アルツハイマーの原因は
ベータアミロイドという物質であることがわかっていますが、
このベータアミロイドは、噛む回数が少ない人ほど
多くなるという研究結果が出ています。
つまり、噛む回数が少なければ、アルツハイマーになりやすく、
よく噛んで食べればアルツハイマーになりにくい
ということです。
また、「噛む」という行為は脳の血流を増加させますので、
認知症予防と同時に
子供の場合は脳の発達を促すことができます。
よく噛んで生活習慣病予防
よく噛んで食べることは、生活習慣病予防にもなります。
唾液の中には活性酸素を抑制する
ペルオキシターゼが含まれています。
活性酸素は、がんや脳卒中、心筋梗塞の原因になりますので、
唾液の分泌が促進され、ペルオキシターゼが増加すれば、
生活習慣病を予防することができます。
また、よく噛むと交感神経が優位になり、
脂肪分解・脂肪燃焼が促進されますので、
メタボリックシンドローム予防にも有効です。
よく噛むことは、最も簡単にできる健康法といえます。
毎日の食事は、よく噛んで食べることを意識して、
健康になりましょう!