イメージ画像

健康診断で正常値でも安心してはいけない!仮面高血圧について知りましょう。




仮面高血圧とは?

140618-6

健康診断の時や医療機関で血圧を測った時は正常血圧だったのに、
職場や自宅でふとした時に血圧を測ったら
血圧が高くてビックリした
という経験をお持ちの人はいないでしょうか?

このような経験がある人は、仮面高血圧かもしれません。

仮面高血圧とは、医療機関で血圧を測ると正常なのに、
それ以外の職場や家庭では高血圧になる場合のことです。

医療機関での血圧が正常値だと、
まさか自分が高血圧の可能性があるとは思わず、
医療機関や健康診断以外で
定期的に血圧測定をすることがありませんので、
仮面高血圧の人は自分でも知らないうちに
高血圧が進行していることが多いのです。

高血圧は自覚症状がないため、
「サイレントキラー」と呼ばれていますが、
仮面高血圧は発見が遅れる傾向がありますので、
さらに注意が必要です。

仮面高血圧の原因は?

140212-2

仮面高血圧には、高血圧未治療のケース
高血圧治療中のケースの2種類があります。

未治療のケースの原因は、ずばりストレスや睡眠不足です。

仕事が忙しい人、
仕事中にストレスを感じる人は要注意です。

勤務時間中に血圧が高くなっているかもしれません。

また、睡眠時無呼吸症候群の人も
リスクが高いと言われています。

人間はストレスを感じると、
それに対抗しようと交感神経が優位になります。

交感神経は血管を収縮させる作用がありますので、
血圧が高くなってしまうのです。

また、睡眠中は副交感神経が優位になりますが、
睡眠不足になると交感神経が優位になる時間が長くなるため、
血圧が高くなります。

治療中のケースの原因は、
降圧剤の効果が切れてしまうことです。

通常、降圧剤は朝食後に服用することが多いのですが、
深夜や早朝に降圧剤の効果が切れてしまい、
高血圧になってしまいます。

仮面高血圧の怖さと対策

cont26-6

仮面高血圧といっても、ストレスを感じている時、
もしくは深夜や早朝だけならそれほど大きな問題ではないと
思っていませんか?

これは大きな間違いです。

アメリカのコロンビア大学の研究報告によると、
脳心血管系の疾患リスク(脳卒中や心筋梗塞など)は、
正常血圧の人を1とすると、持続性高血圧の人が2.94倍、
仮面高血圧の人は3.86倍にも上ることがわかりました。

仮面高血圧は、一般的な持続性高血圧よりも危険なんです。

仮面高血圧を早く発見するためには、
定期的に血圧を測ることです。

高血圧を指摘されたことのない人でも、
朝晩2回測ってみるようにしましょう。

また、勤務中にストレスを感じている人は、
一度勤務中に血圧を測ってみてはいかがでしょう?

高血圧の治療をしている人も、
降圧剤を服用しているからといって安心せずに、
家庭でも定期的に血圧測定をし、
仮面高血圧の疑いがある場合は、
測定結果を持って主治医に相談するようにしてください。





タグ



2014年6月18日 | カテゴリー:生活習慣病

あわせて読みたい関連記事