うつぶせに寝るだけで健康に?寝方の違いによる効果を知っておきましょう
あなたの寝方はどうですか?
あなたは、仰向け・横向き・うつぶせ、
どのような寝方をしていますか?
子供は寝返りを打てるようになると、
自然とうつぶせに寝ていることが多いと言われていますが、
実はこのうつぶせ寝には、
大人にとっても様々な良い効果があることが
わかっているのです。
実は、仰向け寝は、
日本人に特徴的な寝方であることはご存知でしょうか。
欧米人は横向きもしくはうつぶせ寝が多く、
そのため肩こりや腰痛も少ないと言われているのです。
うつぶせ寝の効果
100歳を超えても精力的にお仕事をされている
聖路加国際病院名誉理事の日野原重明氏も、
うつぶせ寝をしていることで知られています。
うつぶせ寝には、どんな効果があるのでしょうか?
1.いびきや睡眠時無呼吸症の緩和
うつぶせで寝ることで、気道がしっかり確保され、
いびきや睡眠時無呼吸症
(睡眠中に、一時的に呼吸が止まってしまう症状。
日中の激しい眠気の原因であることも。)が緩和されます。
2.腰痛を緩和する
うつぶせに寝ることで、背骨への圧迫が減り、
腰痛が緩和されるケースも多いそうです。
同様に、肩こりの改善にも役立ちます。
3.胃腸症状の緩和
内臓へ適度な圧迫が加わることで、
胃腸症状が緩和することもあるようです。
4.睡眠の質が上がる
うつぶせで眠ることで、酸素を多く取り込めるようになり、
睡眠自体の質が上がるとも言われています。
他に、風邪を引いて咳が出ている時も、
うつぶせ寝はお勧めです。
夜間は副交感神経が優位になり、咳が増えます。
また、仰向けで鼻水が喉の奥に流れ込む刺激で
咳が出ることもあります。
そのため、うつぶせ寝の方が痰が出やすくなり、
咳も軽減します。
正しいうつぶせ寝のやり方
では、正しいうつぶせ寝とは、
どのようにすればよいのでしょうか?
まず、首を左右どちらか、気持ちの良い方へ向けます。
そして、首を曲げた方の手足を90度曲げて、
医学的には「シムス位」と呼ばれる体勢を取ります。
完全にうつぶせになるのが苦しかったり、
慣れない場合は、抱き枕などを使って
半分程うつぶせになるようにするとリラックスできます。
その際、抱き枕で持ち上がった方へ顔を向け、
手足を曲げるようにします。
枕は、なるべく柔らかく、
低いものを選ぶとよいでしょう。
枕は無くても大丈夫です。
顔の下にタオルを敷いてもよいですね。
特に何も準備をしなくても、今晩から始められるうつぶせ寝。
いびきや腰痛が気になる中高年の方には、
効果が期待できる寝方と言えます。
ポイントはきちんと顔を向けた方の手足を曲げ、
リラックスできる体勢を見つけること。
慣れてしまえば、
仰向けでは落ち着かなくなるかもしれませんね?!