睡眠不足で脳が老化する?!睡眠不足による脳への悪影響を知っておきましょう
日本は寝不足大国
日本人の睡眠時間が短いのはご存知でしょうか?
2010年のNHKの国民生活時間調査では、
平日の睡眠時間は7時間14分。
40代、50代は6時間台と最も短く、
これは先進国の中でも韓国に次いでワースト2位です。
更に、夜10時半以降に就寝する人が7割にも上り、
高校生ですら7割が
夜0時以降に就寝するという調査結果が出ています。
多くの人が睡眠不足のまま毎日を送っていますが、
この睡眠不足が続くと、
脳が老化してしまうことがわかってきています。
睡眠不足と脳の老化
シンガポール国立大学医科大学院の
ジュン ロー氏らの高齢者を対象とした研究では、
睡眠時間が短いほど、脳の老化と認知能力が低下する
ということが明らかになっています。
具体的には、睡眠時間が1時間短いと、
脳室(脳内にできる隙間)が1年ごとに0.59%拡大し、
脳が縮んでいくということがわかっています。
さらに、認知機能は1年ごとに
0.67%低下することも明らかになりました。
認知機能が低下すると、アルツハイマーなどの認知症を
発症するきっかけにもなるため、注意が必要です。
理想的な睡眠時間は「7時間」
様々な研究結果が、理想的な睡眠時間は
7時間であるという結論を導き出しています。
7時間眠った場合に、脳が一番能力を発揮し、
心身共に十分な疲労回復を図ることが出来るからです。
7時間睡眠と言うと、朝6時に起床するためには、
23時に就寝しなければいけません。
しかし、ストレスやスマートフォン・パソコンなどを
就寝前に目にする影響から、
布団に入ってすぐに眠れる人は多くはありません。
貴重な睡眠時間を最大限に使えるよう、
以下のことを習慣づけると良いでしょう。
①夜はカフェインを控える
②帰宅後はなるべく間接照明で過ごす
③入浴や軽いストレッチなどを習慣化する
④夜遅い食事は軽めにする
⑤パソコン・テレビ・スマートフォンはなるべく目にしない。
もし使用する場合は、
ブルーライトカット眼鏡などを活用する。
⑥寝付くときの習慣(香り、音楽、瞑想)など
一定のパターンを決める
なるべく早く就寝し、
早朝メールチェックやニュースチェックを行う「朝活」も、
体には良いですね!