かえって疲労が溜まる?栄養ドリンクの秘密とは?含まれている成分・効果も知っておきましょう
栄養ドリンクの秘密
栄養ドリンクを飲んだことがない・・・
という人は少ないのではないでしょうか?
30代から50代を対象に行ったアンケート結果では、
60%と半数以上の人が
栄養ドリンクを利用していると答えています。
特に、40代は64%が定期的、
または必要と感じた時に
栄養ドリンクを飲んでいるという結果が出ており、
とても身近な飲み物になっていることがわかりますね。
栄養ドリンクを飲む理由としては、
77%が『疲労回復』を挙げています。
30代では「気合を入れたいとき」
とする回答も27%あったとのこと。
では、栄養ドリンクで本当に
『疲労回復』が出来ているのでしょうか?
栄養ドリンクの主要成分
栄養ドリンクには様々な成分が含まれており、
価格帯やブランドによっても、成分は異なります。
ここでは、基本的な成分をご紹介します。
1.ビタミンB1
糖質をいち早くエネルギーに変え、疲労感を取り、
脳を活性化させます。
2.カフェイン
栄養ドリンクには、
ほとんどのものに無水カフェインが含まれています。
(最近では、ノンカフェインの種類も販売されています。)
カフェインには眠気を取るなどの覚醒作用があるため、
疲れて眠い時などは特に効果を感じやすい成分です。
3.糖類
栄養ドリンクには、意外と糖分が多く含まれています。
その量は、ある栄養ドリンクでは、
およそ20g。
3gのスティックシュガー7本分にもなります。
この糖分によって血糖値が一気に上がり、
一時的な疲労回復(覚醒)が期待できます。
このように栄養ドリンクには、
疲労そのものに働きかける成分だけでなく、
カフェインや糖類など、一時的な効果が高い成分も
同時に含まれていることがわかります。
頼りすぎると危険!
カフェインや糖類による一時的な覚醒効果は、
カフェインの効果が薄れてきたり、
血糖値が下がると一気に薄れてしまいます。
それは、本質的な疲労を
取り去っているわけではないからです。
この効果に頼りすぎて、
1日に数本も栄養ドリンクを飲んだり、
高い栄養ドリンクを飲んだりすると、
効果が薄れた際に、激しい疲労感を感じることがあります。
また、無水カフェインには中毒性があるため、
3時間以内に3本以上の栄養ドリンクを飲むことは
避けなければいけません。
(栄養ドリンクは、1日に1本の摂取が推奨されています。)
栄養ドリンクはその場しのぎ。根本的な疲労回復を。
もちろん、大事な仕事や試験の前など、
一時的な効果を期待して栄養ドリンクを飲むことは
問題ありません。
大切なのは、同時に食事や睡眠などに気を付け、
しっかりと根本的な疲れを取り去るような工夫をすることです。
例えばビタミンBを含む食材や
サプリメントをしっかり取ったり、
睡眠時間は7時間を目安に確保するなど、
試験や仕事の山場が終わったら、
きちんと体を休めるようにしましょう。