豆乳と牛乳はどちらが良い?豆乳の健康パワーについて知りましょう。
豆乳の健康パワーはすごい!
豆乳が健康に良いというのは、皆さん知っていますよね。
でも、具体的に豆乳の何が健康に良いのか、
豆乳を飲むとどんな効果が得られるのか知っていますか?
豆乳の健康パワーについてご紹介します。
まずは、高血圧と動脈硬化の予防です。
高血圧も動脈硬化も怖い生活習慣病で、
脳卒中や心筋梗塞の原因になる病気ですよね。
豆乳のたんぱく質の成分であるペプチドは、
血圧の上昇を抑制する作用があります。
また、豆乳の脂質に含まれるリノール酸は、
善玉コレステロールを増やしますし、
豆乳のタンパク質はコレステロールを低下させますので、
動脈硬化を予防することができるんです。
大豆に含まれるレシチンという成分は、
脂肪代謝機能があります。
血管壁にこびりついた脂肪成分である
コレステロールを洗い流したり、血管壁に付着しないように
血液をサラサラにしてくれるんです。
この機能は動脈硬化を予防するだけでなく、
脂肪肝も予防してくれます。
そして、そのレシチンとその構成成分のコリンには、
脳の活性化させる作用もあります。
レシチンは脳の神経細胞の材料に、
コリンは神経伝達物質になりますので、
記憶力や集中力を高めて、
物忘れなどの脳の老化や認知症予防に効果的なんです。
このほか豆乳は、腸内環境の改善や糖尿病予防、
活性酸素の抑制などにも役立つことがわかっています。
若い女性はイソフラボンの意味がない?
豆乳の健康パワーで忘れてはいけないものは、
イソフラボンですよね。
イソフラボンは、
女性ホルモンであるエストロゲンと似た働きをすることで、
骨粗鬆症や乳がんの予防、
更年期障害の緩和などの作用があります。
ただ、イソフラボンについて
1つ気をつけなければいけないことがあります。
イソフラボンは、女性ホルモンと似た働きをしますが、
女性ホルモンを増やすわけではないんです。
「より女性らしくキレイになりたい」、
「女子力をアップしたい」と思って、
女性ホルモンを増やすために、
豆乳を飲んでいる若い女性もいると思います。
でも、それは残念ながらあまり意味がないんです。
産婦人科医の宋美玄医師によると、20~30代の若い女性は、
女性ホルモンが豊富に分泌されているので、
豆乳を飲んでイソフラボンを摂取しても、
その摂取量は誤差範囲でしかないとのことなんです。
ですので、若い女性が女性ホルモンを増やすために、
豆乳を飲んでも意味がないということですよね。
ただ、更年期から閉経後の女性は、
女性ホルモンの分泌量が急激に低下しますので、
イソフラボンが効果を発揮して、
更年期障害を緩和させたり
骨粗鬆症を予防したりする効果が期待できるんです。
豆乳と牛乳はどっちが良い?
カフェラテやグラタン、シチューを作る時、
牛乳と豆乳のどちらを使おうか
迷ったことはありませんか?
牛乳も健康に良いと言われていますし、
たいていのカフェやレシピでは、牛乳を使っていますよね。
でも、自宅で作る場合には、
健康のことを考えれば豆乳を使うことをおすすめします。
牛乳が健康に良い理由として、
カルシウムが豊富に含まれていることが挙げられることが
多いですよね。
でも、日本人が牛乳のカルシウムを吸収できるのは幼児期までで、
大人になってしまうと牛乳のカルシウムを吸収するために必要な
ラクターゼという酵素がなくなってしまうので、
牛乳のカルシウムは吸収できないんです。
その点、豆乳は生活習慣病予防、脳の活性化、腸内環境の改善、
更年期障害の緩和、骨粗鬆症予防などの効果がありますし
豆乳にもカルシウムは含まれていて、
豆乳のカルシウムは吸収されやすいと言われています。
牛乳にもビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、
ビタミンEが含まれていますし、
安眠&リラックスに効果のある
トリプトファンも含まれていますので、
健康に意味がないというわけではありません。
ただ、どちらがより健康に良いかという視点で比べてみると、
牛乳より豆乳のほうがより健康的と言えるでしょう。