孤独は健康に悪影響?孤独と健康の関係を知りましょう。
孤独はうつになる
あなたに家族や友達はいますか?
もし、家族や親しい友達がいないなら、
健康には十分に注意したほうが良いという研究結果が
いくつも出ています。
孤独や孤立と健康は、一見関係性がないように思えますが、
孤独は健康を害する可能性が高いんです。
まず、孤独はうつ病のリスクを上げます。
アメリカのピッツバーグ大学の
ブルース・ラビン医学博士の研究で、人間は孤独な時に、
コルチゾールなどストレスを感じた時に放出される
ホルモンの分泌量が増えて、
うつを引き起こす可能性があることがわかっています。
また、アメリカのコロラド州立大学で行われた研究では、
うつ病の被験者に積極的に人と関わらせるようにしたところ、
うつの症状が改善したという結果が出ています。
この研究結果から、軽度のうつ病患者には、
抗うつ薬の処方よりも人との交流を持たせ、
社会的なつながりを作るほうが
症状改善の効果があると言われているんです。
孤独は免疫機能を低下させる
孤独になると、うつ病を発症しやすくなるだけでなく、
免疫機能も低下させるんです。
孤独とうつ病が関係しているのは、なんとなくわかりますが、
免疫機能とも関係があるなんて、ちょっと意外な気がしますよね。
オハイオ州立大学の研究によると、孤独は免疫機能を低下させて、
炎症と関わるタンパク質の数値が高くなるそうです。
免疫機能が低下すれば、
風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなりますよね。
また、体内で慢性的な炎症が続くことになりますので、
心臓疾患や2型糖尿病、アルツハイマー、
関節炎などのリスクも高まるんです。
ハーバード大学の調査で、
一人暮らしの中高年は、家族と同居している人よりも、
心臓疾患で死亡するリスクが24%も高いことがわかっています。
孤独は、免疫機能を低下させて、
様々な病気を引き起こす原因にもなるんですね。
孤独を感じていなくても、死亡率はアップ
孤独はうつ病や心臓疾患のリスクを上げる
という研究結果が出ていますが、
孤独の感じ方は人それぞれですよね。
一人暮らしをしていて、友達がおらず、
社会的な交流が皆無だとしても、
その人自身が孤独を感じていなければ、孤独とは言えないから、
健康も悪化しないのでは?と思うかもしれません。
でも、2010年にイギリスのケンブリッジ大学が行った研究によると、
一人でいることが気にならない人でも、
社会的なつながりが減ると
早く死亡する傾向が高くなることがわかっています。
また一人でいる時間が長すぎると、
タバコを1日15本吸ったのと同じ影響がある可能性があるそうです。
孤独がタバコ1日15本が同じくらい
健康に悪影響を及ぼすなんて驚きですよね。
孤独は健康を害しますので、
社会的なつながりがちょっと煩わしいと感じても、
ある程度は社会的な交流、
人との交流を持っておいたほうが良いでしょう。