乳がんは食事と運動で予防できる!乳がんの予防法について知りましょう。
乳がん予防の食生活
最近、乳がんにかかる日本人女性が急増しています。
以前は欧米人と比べると、
日本人は乳がんになるリスクは低かったのですが、
生活習慣の欧米化に伴って、
乳がん患者が増えてきているんです。
2010年の女性のがん部位別罹患率は、
乳がんが1位となっています。
乳がんは生活習慣と密接に関わっている部分が大きいですので、
日ごろの生活習慣の中で、乳がんを予防することができるんです。
まずは、乳がん予防の食生活から見てみましょう。
日本人に乳がんが増えたのは、
食生活が欧米化したからと言われていますので、
まずは伝統的な和食を中心に
栄養のバランスの良い食事を取ることが大切です。
そのほか、乳がん予防のために有効な栄養素は
大豆イソフラボンです。
大豆イソフラボンは女性ホルモンである
エストロゲンと同じような働きをすると思いがちですが、
エストロゲンが豊富な人が大豆イソフラボンを取ると、
抗エストロゲン作用があるんです。
エストロゲンは乳がん発症の原因になりますので、
大豆イソフラボンを取ることは、乳がん予防になるんですね。
大豆イソフラボンは、
過剰摂取しないように、サプリメントからではなく
食品から取るようにしたほうが良いでしょう。
また、きのこ類もおすすめです。
きのこ類に含まれるポリフェノールは免疫力を高め、
抗がん作用があるんです。
特に乳がんや肺がん、
皮膚がんに効果があるという実験結果も出ています。
また、きのこを緑茶と一緒に取ると、
さらに抗がん効果は高まるという報告もありますので、
「きのこ+緑茶」は覚えておきたい食べ合わせです。
運動で乳がん予防を!
乳がんを予防するためには、運動も大切です。
イギリスのオックスフォード大学が
閉経後の女性12万5000人を対象に調査を行ったところ、
体脂肪率が低い人(平均体脂肪率27.6%)は、
体脂肪率が高い人(平均体脂肪率45.4%)よりも
乳がんの発症リスクは、
約50%も低いという結果が出ました。
また、毎日15分以上のランニングなどの運動を行っている人は、
運動をしていない人に比べて、
乳がんの発症リスクは5分の1という結果も出ています。
肥満にならずに適正体重を保つことと
継続的な運動習慣があることは、乳がん予防に効果的なんですね。
乳がん予防の検査法は?
乳がん予防に欠かせないものといえば、定期的な乳がん検診です。
検診は、予防よりも早期発見
という意味合いが強いかもしれませんが、
乳がんはステージⅠの段階で治療を開始すれば、
5年生存率は98.8%と非常に高いんです。
つまり、乳がんは早期発見できれば、
決して怖い病気ではないんですね。
乳がんの検診は、
主に視触診とマンモグラフィー(X線検査)の2種類があります。
視触診は定期検査で医師に行ってもらうほうがより的確ですが、
週に1回自分で乳房を触ってみて、
しこりや変化がないか確認することもできます。
マンモグラフィーは検査の精度は80%前後と高いですので、
2年に1度は必ず受けるようにしましょう。
乳がんにかかる日本人女性は増えていますが、生活習慣を気をつけて
きちんと検診を受けていれば、それほど怖い病気ではありません。
乳がん予防のための生活習慣を身につけ、
定期的な検診を行っていきましょう。