睡眠不足は肥満に直結する?睡眠不足と肥満の関係について知りましょう。
睡眠不足は過食を招く!
毎日忙しくて、睡眠不足に悩んでいるという人は多いと思います。
東京に住む日本人の平均睡眠時間は5時間46分というデータがあり
これは世界の主要都市の中で最も短いんです。
睡眠不足は翌日の仕事の効率が下がるだけでなく、
免疫力低下など健康へ様々な影響を与えることがわかっていますが
肥満を招く可能性があるという調査結果が出ました。
アメリカのペンシルバニア州立大学の研究チームが、
10代の被験者342人の睡眠と食事について調査したところ、
被験者の平均睡眠時間は7時間で、
睡眠時間が1時間少なかった翌日は
200キロカロリーほど多く摂取する傾向にあることが
わかったんです。
これは、睡眠時間が短くなることによって、睡眠パターンが乱れ、
ホルモンバランスに影響を及ぼしたため、
過食になったのではないかと推測されています。
睡眠不足になると、過食になりやすく、
肥満につながりやすいということですね。
睡眠不足は糖尿病にも関係している!
睡眠不足は肥満を招きますが、
糖尿病のリスクもアップさせるという研究結果もあるんです。
アメリカのコーネル大学医学部カタール校の調査によると、
2型糖尿病の人と睡眠不足の関係性を調べたところ、
理想的な睡眠時間を確保している人に比べて、
睡眠時間が足りていない人は肥満と糖尿病のリスクが
上がることがわかりました。
1日30分睡眠が足りないだけで、肥満のリスクは17%、
インスリン抵抗性は39%もアップするそうです。
たった1日30分の睡眠不足が、
肥満や糖尿病のリスクを大幅に上げてしまうんですね。
理想の睡眠時間は?
睡眠不足は肥満や糖尿病につながることがわかりましたが、
理想の睡眠時間は一体何時間なのでしょうか?
一般的には1日8時間睡眠が理想的と言われていますよね。
アメリカの国立睡眠財団が推奨する理想の睡眠時間は
18~64歳は1日7~9時間、65歳以上は7~8時間としていますので
1日8時間睡眠が理想的というのは間違いないでしょう。
ただ、最近よく言われているのは、
睡眠は時間よりも質が大切ということです。
1日8時間の睡眠時間を確保できても、
眠りが浅かったら意味がありません。
また、睡眠にはリズムがあり、
レム睡眠とノンレム睡眠のサイクルの関係で、
90分ごとに目覚めが良いタイミングが来ます。
これを考慮すると、7時間半の睡眠時間で、
睡眠の質を上げるために就寝前はリラックスタイムを設けることが
ベストと言えるでしょう。
ただ、理想の睡眠時間は個人差が大きいので、
「7時間半が理想の睡眠時間」というのはあくまでも1つの目安にして
翌日の体調を参考にしながら、
自分にとって一番理想的な睡眠時間を見つけるようにしましょう。