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テクノストレス眼症、テニス肘、トースト肌症候群。これ全部パソコン作業が原因で起きる炎症です!




なくてはならないパソコン。でも身体も限界に?

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どの分野の仕事でも、
パソコンは不可欠なものとなりました。

もちろん、業種により全くパソコンを扱わない人もいますが、
パソコンを使う業務についている人は、1日に5時間、
6時間の作業はザラで、会社にいる間中パソコンに
向かっている人も少なくありません。

使用時間の増加に伴い、身体に与える悪影響も
問題視されています。

例えば、長時間ディスプレイを凝視することで、
実際の目の疲れだけでなく、精神的な疲労や
自律神経のアンバランスが疲れ目の症状となって現れる
「テクノストレス眼症」などが代表的です。

テニス肘!?「テニスなんてやったことないのに…」

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「テニス肘」と呼ばれる症状は、腕に力を入れた時に、
肘の関節から前腕部にかけて痛みが生じるもので、
正式名称を上腕骨外上顆炎といいます。

てのひらを上にした時に、肘の外側にある「顆」
(=丸みを帯びた突起部)に炎症が起きる疾患です。

腕の使い過ぎが原因で、テニスのバックハンドのような
動きをすると起こりやすいのですが、近年はパソコンの
キーボード操作のし過ぎによる発症が増えています。

腕を伸ばし手首までを固定した状態で指の上げ下げをする動作が
負担となるためです。

キーボードに置いた手を、意図的に手首から上へ反らしてみると、
腕の外側の筋が突っ張るのがわかります。

炎症が起きると、雑巾を絞るような動作が一番つらく、
重症になるとドアも開けられなくなってきます。

パソコン作業を控えるのも簡単ではないでしょうから、
痛む部分は湿布で冷やし、手首を反らさなくて済むよう、
手首の下にパットやタオルを敷いたり、
サポーターなどで固定して負担を軽減します。

太ももにまだらの「焦げ目」が!!

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常にデスクでパソコンを使っている人には心配ないのですが、
ノートパソコンを移動先でも使う人には、
覚えておいて欲しいトラブルがあります。

移動中の乗り物の中や、自室のベッドで、カフェの狭い席で、
ノートパソコンを太ももに置いて作業をしていないでしょうか。

ちょっと温かいかな、と感じるかもしれませんが、
その温度は45℃近くまで上がっています。

このぐらいの温度の物を長時間皮膚に当てていると、
斑点状や網目状に赤茶色く変色することがあります。

これが「トースト肌症候群」と呼ばれる低温やけどの一種で、
「焦げ目」というのは比喩ですが、
場合によっては黒ずんで痕が残り、消えなくなってしまいます。

ノートパソコンは、決して直接太ももに置かず、
鞄でも何でもよいので、必ず間に挟むようにしてくださいね。

低温やけどは見た目や痛みの軽さの割に手当てが難しく、
自宅で薬や油を塗ったり、湿布を貼ったりすると逆効果に
なりかねません。

気付いた時には手遅れ、ということも少なくないのですが、
なるべく早く冷水で冷やした後は、
一刻も早く医療機関で処置をしてもらうのが一番です。





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2013年6月11日 | カテゴリー:現代病

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