鉄欠乏性貧血の原因は何・・?鉄分が不足する原因を知りましょう。
鉄分不足で貧血に
貧血には鉄欠乏性貧血や再生不良性貧血、
溶血性貧血などの種類がありますが、
貧血の中で最も多いのは鉄欠乏性貧血です。
その鉄欠乏性貧血はなぜ起こるのか、
鉄欠乏性貧血の原因で多いものをご紹介します。
鉄欠乏性貧血の原因で多いものは、鉄分の摂取不足です。
酸素を運搬するヘモグロビンは、
鉄を原料として作られますので、体内の鉄分が不足すれば、
ヘモグロビンも不足して貧血になってしまうんです。
鉄分不足で貧血になるのは
男性よりも女性が圧倒的に多いのですが、
その理由はダイエットが関係していると推測されています。
ダイエットをする女性は多いですが、
ダイエットをしていると、食事量が少なくなるため、
食事から摂取できる鉄分量が少なくなって、
鉄分不足になってしまうのです。
また、ダイエットをしていなくても、
毎日の食事の栄養が偏っていたり、
好き嫌いが激しく偏食気味の人は、
鉄分不足になるリスクが高くなります。
月経過多で貧血に
食事の栄養バランスに気をつけ、
鉄分を十分に摂取していても
鉄欠乏性貧血になることがあります。
その原因の1つは月経過多です。
毎月の生理の時に、
出血量が異常に多いと、十分に鉄分を摂っていても、
経血と一緒に摂取量以上の鉄分が失われて
貧血になってしまうのです。
月経過多の原因には子宮内膜症や子宮筋腫、
子宮腺筋症、子宮がんなどがあります。
これらを放っておくと、
貧血だけではなく不妊の原因になったり、
命に関わることもありますので、
生理が重く出血量が多い人は、
一度婦人科に受診して検査を受けるようにしましょう。
がんが原因の可能性も
鉄分を十分に摂取していても、
月経過多で経血量が多いと摂取量よりも
多くの鉄分が失われるため鉄欠乏性貧血になりますが、
このメカニズムは月経過多だけではなく、
そのほかの出血に関しても当てはまります。
体内で何らかの出血があれば、鉄欠乏性貧血になるんです。
外傷などによる一時的な大量出血で
鉄欠乏性貧血になることもありますが、
食道がんや胃がん、大腸がんなどで消化管から
じわじわと長期的に出血が続くことでも貧血になります。
月経過多での貧血は女性限定のものですが、
この消化管出血による貧血は男女問わず可能性があります。
消化管出血があると、便が黒くなることが多いのですが、
少量の出血だと見た目では便の色は
変わらないこともありますので、
気がつかないこともあるんです。
健康診断で貧血を指摘されたり、最近疲れやすくなったり、
少し動くと息切れがするなど貧血の症状がある人は、
病院を受診してきちんと検査するようにしましょう。