小さい粒にたっぷりの栄養!ゴマの健康パワーを知りましょう。
ゴマは栄養の宝庫
ゴマはアフリカのサバンナ地帯が原産と言われていますが、
日本には奈良時代以前には伝わっていたことがわかっています。
日本ではゴマは古来から健康食品として重宝されていますが、
あの小さい粒には栄養が
たっぷりと詰まっていることを知っていますか?
ゴマには、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸、
ナイアシン、ビタミンEなどのビタミン類や鉄分、カルシウム、
マグネシウム、亜鉛、リンなどのミネラル類が含まれています。
さらに、メチオニンやトリプトファンなどの
必須アミノ酸も含まれていますし、
健康に良い脂分も含まれています。
「ごま油」があることからもわかるように、
ゴマには脂質が豊富に含まれています。
脂質というと、健康に悪いイメージを持っているかもしれませんが、
ゴマの脂質は健康に良い成分がほとんどです。
ゴマの脂質はオレイン酸やリノール酸などの
不飽和脂肪酸が8割ですので、
動脈硬化や生活習慣病予防に効果があるんです。
抗酸化作用があるゴマリグナン
そして、ゴマの栄養を語る上で
欠かせない栄養素がゴマリグナンです。
ちょっと聞き慣れない言葉ですよね。
でも、「セサミン」という栄養素は
聞いたことがある人も多いと思います。
セサミンはゴマに含まれる抗酸化物質ですが、
ゴマにはセサミン以外にもセサモールや
セサミノールなどの抗酸化物質が含まれていて、
ゴマに含まれる抗酸化作用の総称がゴマリグナンなのです。
ゴマリグナンは抗酸化作用がありますので、
動脈硬化予防だけでなく、がん予防や老化防止、
美肌作りの効果が期待できるんです。
また、近年はゴマリグナンの研究が進んでいて、
その中の1つであるセサミンは抗酸化作用だけでなく、
二日酔い防止や肝機能障害の予防、
血中コレステロールの低下、
高血圧予防などの効果があることもわかってきています。
ゴマはすり潰して食べよう!
このように栄養がたっぷりで、
生活習慣病に効果があるゴマですが、
あなたはどうやってゴマを食べていますか?
炒りゴマとすりゴマのどちらを使うことが多いでしょうか?
栄養のことを考えるなら、
ぜひすりゴマを使うようにしましょう。
炒りゴマだと皮がついたままですよね。
そして、ゴマの粒はとても小さいので、
ほとんどが噛み砕かれずにそのまま飲み込んでしまうのです。
皮がついたままだと消化できませんので、
ゴマの栄養成分はほとんど吸収されずに排泄されてしまいます。
それではもったいないですよね。
ですからゴマを食べるときは、
炒りゴマではなくすりゴマを選ぶようにしましょう。
すりゴマであれば、
皮が取れている状態で食べることができますので、
しっかりと消化吸収できるんです。
また、ゴマには黒ゴマと白ゴマがありますが、
栄養価的にはどちらも同程度ですので、
好きなほうを食べてOKです。
小さなゴマに含まれる健康パワーを吸収するために、
ゴマはすり潰して食べるようにしましょう。