胸肉は疲労に良い?栄養豊富でヘルシーな鶏肉は目的別に使い分けましょう。
鶏肉に含まれる栄養素は?
鶏肉は、牛肉や豚肉と比べて安価ですし、
カロリーも低めですので、
肉類の中でももっとも良く食べるという人も
多いのではないでしょうか。
鶏肉は安くてカロリーが低いだけではないんです。
栄養がたっぷり含まれていて、健康に良いお肉なんですよ!
鶏肉に含まれる栄養素は胸肉なのか、もも肉なのか、
レバーやハツなのかによって多少異なりますが、
タンパク質やビタミンA、ビタミンB群、ビタミンK、
カリウム、リン、亜鉛、鉄など
様々な栄養素を含んでいます。
鶏肉は高タンパク、低脂質であることは有名ですが、
脂質もほかの肉類に比べて、
良い脂質が多めに含まれています。
鶏肉に含まれる脂質には多価不飽和脂肪酸が多いんです。
多価不飽和脂肪酸は、善玉コレステロールを増やして、
悪玉コレステロールを減らす働きがありますので、
健康に良い脂質なのです。
疲労には鶏胸肉を
鶏肉は胸肉、もも肉などの部位よって、
含まれる栄養素が多少異なりますので、
その栄養素によって目的別に使い分けると良いですよ!
疲れが溜まっている時にオススメなのは、鶏胸肉です。
鶏胸肉には、イミダペプチドという物質が豊富に含まれています。
イミダペプチドは2種類のアミノ酸が結合してできた物質ですが、
消耗が激しい部位に多く含まれている物質なんです。
人間は脳に多く含まれていますし、
マグロなどの回遊魚には尾びれの付け根の部分に含まれています。
そして、鳥類の場合は羽を動かす部分である胸肉に多く
イミダペプチドが含まれているんです。
イミダペプチドを摂取すると、
血液中でいったん2種類のアミノ酸に分解しますが、
疲労した細胞届くと、再び結合してイミダペプチドになり、
疲労を回復させる作用があるんです。
そのため、疲れを感じている時は、
イミダペプチドを多く含む鶏胸肉を食べると良いでしょう。
貧血なら鶏レバーを
鉄欠乏性貧血に悩む女性は多いと思いますが、
貧血に悩んでいるなら鶏レバーを食べましょう。
鶏レバーには、100g中9.0mgの鉄分が含まれていますので、
効率よく鉄分を摂取することができるんです。
また、牛や豚のレバーに比べると、
鶏レバーはカロリーが控えめであることも、
女性には嬉しいポイントですよね。
ただ、鶏レバーにはビタミンAが豊富に含まれています。
植物性のビタミンAはどんなに摂っても問題ないのですが、
動物性のビタミンAは過剰摂取すると、頭痛や手足の痛み、
めまい、吐き気などの症状が出てきます。
動物性のビタミンAは1日の上限を3000μgとされていますが、
鶏レバーは100gあたり14000 μg含まれていますので、
毎日食べるのは止めておいたほうが良いでしょう。
特に妊娠中の女性はビタミンAの過剰摂取は、
胎児の奇形のリスクを上げますので注意してください。
安価で高タンパク、低脂肪、栄養豊富な鶏肉は、
目的に合わせて上手に使い分けるようにしましょう。