炭水化物を食べずにはいられない!炭水化物依存症について知りましょう。
炭水化物依存症とは?
アルコール依存症、ギャンブル依存症、買い物依存症など
「依存症」にはいろいろな種類がありますが、
炭水化物依存症は知っていますか?
炭水化物依存症は、その名前のとおり、
炭水化物を取らずにはいられない病気のことです。
パンやご飯等の炭水化物を食べたくて仕方がない、
食事にはついつい丼ものや麺類など
炭水化物が多いものを選んでしまうあなたは、
炭水化物依存症かもしれません。
東京医科大学の調査によると、
働く男女の6割以上が炭水化物依存の傾向がある
という結果が出ていますので、
炭水化物依存症は他人事ではないのです。
炭水化物依存症になると、
イライラしたり、不安になったり、ストレスが溜まる、
満腹感を得にくい、体がだるい、
肥満になりやすい等の症状が現れます。
また、冷え性になりやすいですし、
精神的に不安定になることから
頭痛やめまい等が表れることもあるんです。
炭水化物依存症の原因は?
なぜ、炭水化物依存症になるのでしょうか?
炭水化物依存症は、インスリンが関係しています。
炭水化物を食べると、血糖値が一気に上昇しますので、
膵臓からインスリンが分泌されますよね。
炭水化物を食べれば食べるほど、
分泌されるインスリンの量が増えます。
これを続けていくと、
分泌されるインスリンの量が必要以上に増えてしまうんです。
インスリンが過剰に分泌されれば、血糖値が下がりすぎ、
脳が「もっと血糖値を上げろ!タンパク質を上げろ!」
と指示を出しますので、
炭水化物を食べたくなってしまうのです。
炭水化物依存症の治療法
炭水化物依存症を治療するには、
ほかの「依存症」と同様に炭水化物を断つことが重要です。
ただ、炭水化物は生きていく上で必要な栄養素ですから、
完全に炭水化物を断ってしまうと、
健康への悪影響が出てきますので、完全に断つのではなく、
控えめにすると良いでしょう。
また、1回の摂取量を減らすのではなく、
摂取回数を減らしたり、
空腹時に炭水化物を取るのではなく、満腹になってから、
食事の最後に炭水化物を取るようにすると、
依存症から脱しやすくなります。
でも、深刻な依存症で、自分ではどうしても我慢できない、
満足するまで炭水化物を食べてしまうという場合は、
心療内科を受診してみましょう。
炭水化物依存症になってしまったのは、
何か精神的なストレスや問題があるからかもしれません。
その精神的な原因を少しでも取り除くことが、
炭水化物依存症から回復するきっかけとなることもあります。
炭水化物依存症は、
糖尿病等の生活習慣病へまっしぐらな状態ですので、
できるだけ早く依存症から回復できるように、
食事を工夫すると良いでしょう。