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ノロウイルスに似ている「サポウイルス」について知りましょう。




冬はノロウイルスの季節です

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冬になると、感染性胃腸炎が流行しますよね。

冬の感染性胃腸炎といえば、ノロウイルスです。

ノロウイルスは、牡蠣などの二枚貝に生息するウイルスで、
激しい下痢や嘔吐を引き起こすウイルスです。

毎年、ノロウイルスの集団食中毒がニュースとなっていますよね。

ノロウイルスの恐ろしいところは、
その症状が激しいからだけではありません。

感染力が異常に強いことも注意しなければいけない点です。

また、一般的なアルコール消毒剤はノロウイルスには効かず、
塩素系の消毒剤でないとノロウイルスには効果がないことも、
ノロウイルスの怖い点ですね。

サポウイルスって何?

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このノロウイルスによく似たウイルスがあるのを
ご存知でしょうか?

そのウイルスの名前はサポウイルスと言います。

サポウイルスは、
2002年の8月に国際ウイルス分類委員会で命名された名前で、
名前の由来はサポウイルスが発見された場所である
札幌から取っています。

さて、このサポウイルスは、
従来は小児の散発的な(集団ではない)感染性胃腸炎の
原因ウイルスという認識が強かったのですが、
最近は集団食中毒による感染性胃腸炎の
原因ウイルスとして検出されることが増えてきているんです。

そして、このサポウイルスはノロウイルス同様に
牡蠣などの二枚貝に生息していて、
潜伏期間12~24時間後に、激しい嘔吐や下痢、
発熱などの症状が現れ、その症状は1~2日間続きます。

つまり、サポウイルスはウイルスの種類こそ違いますが、
症状やそのほかの点で、
ノロウイルスと非常に似た性質を持っているのです。

サポウイルスの予防法

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ノロウイルスと非常によく似ているサポウイルスは、
どうやって予防すれば良いのでしょう?

実は、サポウイルスは予防法もノロウイルスと同じなんです。

ノロウイルスはアルコール消毒剤は効かず、
塩素系消毒剤でないとダメでしたよね。

これはサポウイルスも同じなんです。

また、生牡蠣やサポウイルスに汚染された食品は、
中心部までしっかり火を通すことで、
感染を防ぐことができます。

また、手洗いやうがいも
サポウイルスの予防にはとても効果があります。

そして、感染者の嘔吐物などを片付けるときは、
ノロウイルスと同様に、
マスクとエプロンなど感染防御のための準備をしてから行い、
汚染物はしっかり密封するようにしましょう。

つまり、ノロウイルスの予防法を徹底していれば、
同時にサポウイルスの感染も予防できるというわけです。

サポウイルスも冬に多く流行しますし、
全国の食中毒の発生件数は食中毒を引き起こすウイルスの中で
ノロウイルスに次いで2位と侮れない件数になっていますので、
手洗いうがいや加熱すること、
塩素系消毒剤を使うことなどを徹底して、
ノロウイルスとサポウイルスを同時に予防するようにしましょう。





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2015年12月22日 | カテゴリー:感染症

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