肥満の子供は8歳から心疾患?子どもの肥満は親が防ぎましょう!
子どもの肥満が増えている!
近年、子どもの肥満が増えていることが問題になっています。
30年前と比べると、子どもの肥満は2~3倍も増加している
というデータがあります。
肥満の子どもの割合は各年齢によって異なりますが、
5~12%の子どもに肥満が見られるそうです。
大人の場合、肥満かどうかはBMIの値で判定しますが、
子どもの場合は、
「肥満度=(実測体重―標準体重)÷標準体重×100(%)
で判定します。
幼児の場合は15%以上で太り気味、
20%以上でやや太りすぎ、30%以上で太りすぎとされ、
学童の場合は20%以上で軽度肥満、
30%以上で中等度肥満、
50%以上で高度肥満と判定されます。
肥満の子供は8歳から心臓病に?
子どもの頃から肥満になると、
一体どのような影響が出るのでしょう?
子どもの頃は太っていてもかわいいから良いじゃない、
大人になってから気をつければ、
生活習慣病の心配もないでしょ?と思うかもしれませんが、
それは大きな誤解です。
子どもの頃に肥満になると、
それだけ生活習慣病のリスクが高くなるんです。
幼児期に肥満になると、
その25%は成人になっても肥満になります。
学童前は40%、思春期の肥満は70~80%が成人の肥満になります。
成人の肥満は生活習慣病に直結しますので、
子どもの肥満は生活習慣病のリスクを上げるものなのです。
また、アメリカの心臓学会議では
衝撃的な研究結果が発表されました。
その発表とは、
肥満の子供は8歳から心疾患の兆候が見られるというものです。
その研究によると、肥満の子どもの4割に
心筋肥大が見られていたとのことです。
心筋肥大とは、
心臓のポンプ機能を担う心臓の筋肉が肥大してしまうことで、
心臓の収縮がしっかりと行われず、
全身に十分な血流を送り出すことできなくなってしまう病気です。
また、肥満の子どもは喘息や高血圧、
うつ病などを患っている子の比率が、
標準体型の子よりも高い傾向にあることも、
研究結果で明らかになっています。
子どもの肥満を防ぐには?
増加している子どもの肥満を防ぐにはどうしたら良いのでしょう?
子どもの肥満を防ぐため、また子どもの肥満を解消するためには、
保護者の努力が必要不可欠になります。
まずは食生活です。
間食をダラダラさせていないでしょうか?
1日3食をしっかり食べるようにして、
間食を減らすようにしましょう。
間食を食べ過ぎることが、肥満の大きな原因になるんです。
また、忙しいからといって、
ジャンクフードや丼ものなどに頼りすぎず、
栄養のバランスを考えて、
品数を多めにした献立を作ると良いでしょう。
そして運動です。
近年は子どもが気軽に遊べる場所も時間もなくなりつつありますが、
少ない機会を見つけて、親子で一緒に体を動かす工夫をしましょう。
一緒にお散歩に行っても良いですし、
キャッチボールなどをしても良いでしょう。
一緒に体を動かすことで、肥満予防になりますし、
親子のコミュニケーションを深めることにも役立ちます。
お子さんが「食べたい」と言ったものは、
何でも食べさせてあげたいという気持ちもよくわかりますが、
お子さんの将来のため、健康のためを思って、
肥満を防ぐ食生活と運動習慣のお手伝いをするようにしましょう。