大腸がんは食生活とアスピリンで予防?大腸がんの予防法を知りましょう。
大腸がんのリスクを上げるもの
大腸がんは日本人の部位別がん罹患率で、
男性で4位(7万2101人)、女性で2位(5万2820人)と
非常に多くなっていて、男女合わせると
胃がんに次いで患者数が2番目に多いがんなんです。
この大腸がんは、がんの中でも
食生活と非常に密接な関係があるって知っていますか?
腸内環境が悪化すると、大腸がんが増えるんです。
腸内環境を悪化させる食生活とは、
動物性脂肪を多く摂ることと食物繊維が不足することです。
動物性脂肪を取ると、
脂肪を消化するために胆汁が多く分泌されることになります。
胆汁は脂肪の消化を助けるためのものですが、
胆汁に含まれる胆汁酸は、
大腸がんを発生させる発がん性があるとされているんです。
そして、食物繊維が不足すると便秘になりますよね。
便秘になると、発がん性がある胆汁酸が
大腸に触れている時間が長くなります。
そうすると、大腸がんのリスクが上がるんです。
大腸がんを予防するには食物繊維を
動物性脂肪をたくさん取ると、
胆汁の中に含まれる発がん性がある胆汁酸が増えて、
さらに食物繊維が不足して
便秘になることで胆汁酸が大腸に触れる時間が長くなりますので、
大腸がんのリスクは上がります。
では、大腸がんを予防するにはどうしたら良いのでしょうか?
動物性脂肪の取りすぎと食物繊維の不足が腸内環境を悪化させて、
大腸がんのリスクを上げるのですから、
動物性脂肪を控えめにして、
腸内環境を改善すれば大腸がんを予防できるんです。
腸内環境を改善するためには、食物繊維をたっぷり摂り、
乳酸菌がたくさん入っている発酵食品を
積極的に摂るようにしましょう。
また、緑黄色野菜やカルシウム、
ビタミンDも大腸がんに有効であることがわかっています。
大腸がんをアスピリンで予防できるかも?
大腸がんは食生活を改善し、動物性脂肪を控えめにして、
腸内環境を整えれば、ある程度予防することは可能です。
でも、食生活だけでは
100%大腸がんを予防することはできません。
がんを100%予防できるというのは、
現代の医学ではできないのです。
でも、大腸がんの予防に効果が高い方法があるかもしれないんです。
アスピリンという薬を聞いたことがあるでしょうか?
アスピリンとは抗炎症作用や解熱作用、
血液の抗凝固作用がある薬です。
このアスピリンが、
大腸がんの予防に高い効果があるという実験結果があるんです。
大腸がんの前段階として大腸ポリープがありますが、
アスピリンは大腸ポリープの再発リスクを
40%(非喫煙者は60%以上)も低下させるんです。
このアスピリンの大腸がん予防は臨床試験段階に進んでいて、
2015年10月から7000人規模の臨床試験が始まっています。
アスピリンの大腸がん予防の効果が確認されれば、
食生活の改善+アスピリンで、高確率で大腸がんを予防し、
日本人の大腸がん患者が激減するかもしれませんね。