テレビCMなどで耳にするAGAって何?薄毛は「お医者さんに相談」したら本当に治るの?
治療できる薄毛があることをもっと知ってほしい
昔も今も、薄毛は深刻な悩みのタネ。
最近では女性の薄毛も増えています。
薄毛が病院での治療可能であることを
周知させるテレビCMなどで、
よく耳にする「AGA(エージーエー)」とは、
Androgenetic Alopeciaの略で、
簡潔に訳せば「若ハゲ」のこと。
「男性型脱毛症」ともいわれます。
薄毛にはタイプがあり、
残念ながらすべてのタイプに対応する治療法が
あるわけではありません。
しかし、薄毛は運命と最初から諦めずに、
まずは自分の薄毛のタイプを知ることから
始めてみませんか。
生え変わりサイクルが短く毛髪が成長できない
髪の毛は、頭皮より内側にあり髪の毛を作るのに
重要な役割を果たす「毛包」に囲まれた「毛根部」と、
外に出ている「毛幹部」に分かれます。
毛根の根元の部分は、
球根のように膨らんだ「毛球」といい
最下部は凹んでいて、
その部分にある「毛乳頭」という組織が、
毛細血管で運ばれる栄養や酸素を取り込んでいます。
髪が抜けると、同じ毛包の中で
2~6年をかけて再び毛球が成長し髪の毛が伸びます。
AGAと呼ばれる薄毛は、この脱毛から成長のサイクルが
数ヶ月~1年と非常に短くなり、
そのため毛球が成長しきれず、
髪の毛も太くしっかりと成長する前に抜け始めて、
細くて短い軟毛が増えてしまいます。
その短いサイクルの中で、
毛包は次第に収縮していきます。
どんな薄毛がAGAと判定される?
ヘアサイクルを短くする原因は、
男性ホルモンの一種
ジヒドロテストステロンと見られています。
脱毛部を調べると、
この男性ホルモンが高濃度になっているためです。
この種の薄毛は、頭頂部・生え際・前頭部の
いずれかから進行していくというパターンがあります。
このような特徴があって、細くて短い脱毛が見られ、
毛髪も全体的に細くなって
頭皮が透けて見えるような薄毛なら、
AGAである可能性が高く、
治療ができるかもしれません。
毛包が収縮して行く段階にあっても、
まだ存在しているうちに薬などによって
状態を改善できるかもしれないのです。
AGA治療のさらにその先へ
AGAの治療には、世界で初めての
「飲む育毛剤」フィナステリド(商品名プロペシア)と、
血管拡張剤ミノキシジルが多く用いられます。
日本ではまだ健康保険の適用外で、
自費での治療となりますが、
フィナステリドは使用したAGA患者の9割以上が
何らかの効果を実感したと言います。
人類の多くの夢が託されているiPS細胞の実験でも、
毛包を部分的に再生することに成功したという
明るいニュースがありました。
脱毛症の治療や、
育毛剤の開発に繋がる可能性があるそうです。
将来、薄毛に悩むこともなくなる日が
来るのかもしれませんね。