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皮膚細胞で夜型人間かどうかを判断できる?その生活習慣、生まれながらの体質のせいかも




型人間の言い訳?いいえ、本当に遺伝子が関わっています

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健康面でも好ましくなく、
早死にの傾向などとも言われる夜型生活。

しかし、会社や学校に通っていれば否が応でも
早起きしなくてはならないにも関わらず、
自分は朝型・夜型どちらと思うかという質問には、
夜型と答える人の方が多く、
現代社会は夜型社会ともいえるようです。

これまで、生活習慣などによるものと思われてきましたが
体質的な夜型人間もあるということがわかりました。

このような人は、
朝型に改善することが困難なのかもしれませんね。

体内時計の周期が長い=夜型

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通常、夜になると眠くなるというのは、
疲労などの理由の他に、
体内時計の働きが大きくかかわっています。

脳の松果体という部分から分泌されるホルモン
「メラトニン」は、睡眠ホルモンとも呼ばれるほど、
睡眠に深くかかわりを持ちます。

朝目覚めると分泌が止まり、目覚めてから
14~16時間経つと再び分泌が始まります。

体内の体温を低下させ、眠気をいざなうホルモンです。

また、体内のあらゆる臓器は、
脳からの指令で体内時計に従い、
一定のリズムをもって活動しています。

このリズムが、およそ1周24時間なのですが、
個人差があり、周期が長い人ほど
夜型人間になりやすいのです。

遺伝子に左右される私達の眠り

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国立精神・神経医療センターなどの
医療チームの研究で着目したのは、
皮膚などの細胞において生活リズムを刻んでいる
Bmal1という遺伝子です。

皮膚の細胞を採取して、この遺伝子の働きにより
たんぱく質が作られる周期を調べたところ、
22~25時間と開きがあり、
周期が長い人ほど夜型の傾向が強いことがわかりました。

以前にも、極端な早寝早起き生活を
送っている人だけに見られる遺伝子や、
ショートスリーパーに共通する遺伝子などが
発見されています。

私達の夜型・朝型は、生活環境のみならず、
遺伝子にかなり左右されているのですね。

健康のためには自力で改善を

Sleeping family with the little son

とはいえ、一般的な生活を送っていれば、
夜型ということはすなわち睡眠時間を
削っていることに他なりません。

夜型生活が不健康であることに間違いはないでしょう。

遺伝子の影響であっても、
睡眠時間を自力で改善することは可能です。

一気に1時間2時間早寝をするのは無理でも、
毎日10分ずつ就寝時間を早めるぐらいならばできるはず。

寝つきの悪い人は、
寝る前にはなるべく頭も身体も休めて、
脳の興奮を鎮め、すんなりと入眠できる環境を作りましょう。





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2013年8月7日 | カテゴリー:睡眠

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