チョコレートはドラッグ並みの中毒性があるけど、健康に良いって本当?
チョコレート中毒になるのはなぜ?
「チョコレート中毒」って聞いたことがありますか?
無性にチョコレートが食べたくなって、
深夜なのにコンビニに行ってしまった
という経験がある人はいないでしょうか?
なぜチョコレート中毒になるのかというと、
チョコレートは砂糖と脂肪を豊富に含んでいるからです。
砂糖と脂肪は脳の報酬経路を誘発するために、
チョコレート中毒になると考えられています。
また、チョコレートを食べると、
痛みの感覚の制御や報酬のメカニズムに関係する
エンケファリンという神経伝達物質が
放出されることもわかっています。
チョコレートを食べたいという欲求が強い人が
実際にチョコレートを食べた時の脳内の活動は、
ドラッグ中毒患者の脳内活動と
非常によく似ていると言われていますので、
チョコレートはドラッグと同じくらい
中毒性が高い食べ物ということになります。
チョコレート好きは肥満になりにくい?
では、チョコレートはドラッグのように危険なのか、
健康に悪い食べ物なのかと言うとそんなことはありません。
アメリカの研究によると、
運動習慣がありチョコレートを定期的に食べる人は
BMI 値が低い傾向にあることがわかりました。
この研究は 20~85 歳の 1000 人以上を
対象に行われたもので、
対象者は平均で週 2 回チョコレートを食べ、
3.6 回運動していたそうです。
そして、対象者の中で
平均以上にチョコレートを食べていた人は、
BMI 値が低めで肥満の人が少ないという
結果になったんです。
チョコレートをたくさん食べると
肥満に直結するように思えますが、
この研究結果は意外ですよね。
なぜ、チョコレートを食べる回数が多い人は、
BMI 値が低いのかはわかっていませんが、研究者は
「健康な生活習慣の中で食べるチョコレートは、
体重増加につながることはなく、
むしろそれをコントロールする上で
役立つ可能性があることが示された」と述べています。
チョコレートで健康に
チョコレートはこのほかにも
健康に良い効果があることがわかっています。
チョコレートの原料であるカカオには、
ポリフェノールが含まれています。
ポリフェノールといえば、抗酸化作用ですよね。
抗酸化作用によって、
動脈硬化やがんが予防できることがわかっています。
動脈硬化を予防できれば、
脳卒中や心筋梗塞のリスクも下がります。
チョコレートを食べることで、
日本人の死因のトップ 3 とも言われているがん、
心臓病、脳卒中を予防できるんですね。
また、チョコレートには
テオブロミンという成分が含まれています。
テオブロミンには、神経を鎮める効果がありますし、
あのチョコレート独特の甘い香りには、
リラックス効果や集中力・記憶力アップの効果が
あることがわかっています。
チョコレートは中毒性は高いのですが、
適量を守れば健康に良い食べ物なんです。
ただ、健康に良いのは「適量を食べた」場合のみですので、
チョコレートが健康に良いからといって食べ過ぎると、
肥満の原因になりますので注意してくださいね。