日本の若い女性はやせすぎ?やせすぎが健康に与える影響について知りましょう。
日本女性はやせすぎている?
「自分は太っている」、「もっとやせたい」
と思っている女性は多いと思います。
常に、どうしたら痩せられるか、
楽なダイエットはないかと考えていませんか?
でも、2013年11月に厚生労働省が実施した
「国民健康・栄養調査」によると、
日本女性はやせている人の割合が多く、
過去10年で最高になったことがわかったんです。
BMI値が18.5未満のやせすぎの女性は、
全年代を合わせても12.3%。
特に20~29歳の若い女性は21.5%がやせすぎだったんです。
20代に限定してみると、
BMI値25以上の肥満の人はたったの10.7%しかいません。
つまり、20代女性の20%以上はやせすぎ、約70%が普通体型、
ダイエットをしたほうが良い肥満の人は
10%程度しかいないということです。
世界の人口の約3割が肥満、
アメリカの人口の35.9%が肥満と考えると、日本女性、
特に若い女性はやせすぎの人が多いことになります。
やせすぎは病気になりやすい
やせていると、スタイルが良く見えるし、
洋服が似合うから良いと考えるかもしれません。
また、肥満は生活習慣病の原因と言われていますので、
やせていると健康にも良いと思っているかもしれませんね。
でも、やせすぎは病気になりやすいということが、
いろいろな調査で明らかになってきているんです。
2012年にスウェーデンで行われた調査では、
心臓疾患の患者6万4000人を対象にして行われました。
その結果、肥満患者よりも標準体重の患者のほうが
死亡するリスクが高いことがわかったんです。
さらに、やせすぎの患者は死亡リスクが
3倍になることも明らかになりました。
心臓疾患の死亡リスクで言えば、肥満が一番リスクが低く、
やせすぎはリスクが高いということになります。
また、糖尿病や腎臓病についても、
肥満体型や普通体型の人よりもやせすぎの人のほうが
死亡するリスクが高いことがわかっています。
また、平均寿命はやせている人よりも
ちょっと太めの人のほうが長いという統計もありますので、
やせすぎは健康に良いわけではないのです。
生理不順、子供へも影響あり
女性のやせすぎは、生理不順の原因にもなります。
やせすぎはホルモンバランスを崩してしまうので生理不順になり、
無排卵や無月経になる可能性があります。
無排卵や無月経は、不妊の原因ですよね。
さらに、やせすぎの人が出産した場合、
子供にまで悪影響が出るかもしれないのです。
やせすぎの妊婦さんは、胎児に十分な栄養が行き渡らないので、
低出生体重児を産む可能性が高くなります。
低出生体重児は将来、虚血性心疾患や2型糖尿病、
高血圧、脳梗塞、神経発達異常などのリスクが高くなるんです。
やせすぎは将来の子供の健康状態まで左右する可能性があるんですね。
「やせたい」、「ダイエットしたい」と思っている女性は、
一度自分のBMI値を計算してみましょう。
18.5から25未満が普通体型です。
普通体型であれば、ダイエットする必要はありありませんよ!