本当に眼に良い食べ物には、どんなものがあるか知っていますか?
魚の目玉は眼に良いって本当?
現代人はテレビやパソコン、スマホなどの普及で、
視力が落ちている、眼が悪いと言われています。
でも、テレビもパソコンもスマホも、
現代の生活に欠かすことはできないですよね。
ですから、今の生活は変えずに、
食事などから眼に良いことをしていきたいと思うのは
当然のことです。
眼に良い食べ物は、いくつか聞いたことがあると思いますが、
「魚の目玉が眼に良い」と聞いたことがある人も
いるのではないでしょうか?
魚の目玉を食べると眼に良いというのは本当なのでしょうか?
魚の目玉にはビタミンB1が含まれています。
ビタミンB1が不足すると、
眼がかすむなどの症状が現れると言われていますので、
「魚の目玉は眼に良い」とされているんです。
ただ、ビタミンB1と眼のかすみの関係は
きちんとした科学的根拠があるわけでありません。
また、魚の目玉は、
海中の有害物質が蓄積しやすい部位ですので、
食べるデメリットもあるんです。
有害物質まで摂取してしまうなら、
ほかの方法でビタミンB1を摂取したほうが良さそうですね。
眼に良い食べ物は?
では、本当に眼に良い食べ物には
どんなものがあるのでしょう?
眼に良い食べ物と言って、
一番最初に思い浮かぶのがブルーベリーですよね。
ブルーベリーには、
アントシアニンという色素が含まれています。
ブルーベリーのあの紫色は、アントシアニンによるものです。
このアントシアニンは、
視神経の働きを支えているロドプシンという色素体の再合成を
助ける作用があるのです。
ロドプシンは、通常自動的に再合成されるのですが、
眼を酷使すると、この再合成がうまくいかなくなってしまいます。
眼が疲れている時にブルーベリーを食べると、
アントシアニンのパワーでロドプシンがどんどん再合成されて、
視神経の働きも正常化して、眼の機能向上、
眼精疲労の回復に効果があるというわけなんです。
近視にはアスタキサンチン
近視に悩んでいる人も多いですよね。
近視は一気に視力低下が進む場合がありますので、注意が必要です。
近視を進ませないためには、
アスタキサンチンが良いとされています。
アスタキサンチンとはカニやエビ、
鮭などに含まれている赤い色素のことです。
ピント調節をしている筋肉を毛様体と言いますが、
毛様体が疲労すると、ピントが合わなくなり、近視が進みます。
アスタキサンチンは筋肉中の活性酸素を
除去する働きがありますので、毛様体の疲労を取り除いて、
近視の進行を遅らせてくれるのです。
失明を防ぐルテイン
眼に良い食べ物には、ブロッコリーやホウレン草などもあります。
ブロッコリーやホウレン草には、
ルテインという色素が含まれています。
このルテインが、失明につながる眼の病気を防いでくれるのです。
眼は強い光が当たると、酸化してダメージを受けますが、
ルテインは光による酸化ダメージから、
眼の水晶体と黄斑部を守ってくれるんです。
水晶体が酸化ダメージを受けると白内障になりますし、
黄斑部がダメージを受けると加齢黄斑変性症を発症します。
どちらも、進行すると失明につながる怖い病気です。
ブルーベリーのアントシアニン、
カニ・エビ・鮭のアスタキサンチン、
ルテインのブロッコリーやほうれん草は
どれも身近な食べ物ですよね。
パソコンやスマホを手放せないなら、
せめて眼に良い食べ物を食べるようにしましょう。