食欲不振はなぜ起こる?食欲不振の原因と対処法を知りましょう。
食欲不振の原因は自律神経?
「何も食べたくない」、
「食べたい気持ちはあるけど食べられない」
という食欲不振に陥ったことがある人は多いと思います。
食欲不振の原因は人それぞれです。
たとえば、
「明日会社で重要なプレゼンがあって緊張している」、
「昨日彼氏に振られてショック」、
「暑すぎて食欲が湧かない」、
「残業で疲れた」などですね。
食欲不振には様々な理由がありますが、
実はその様々な理由の根本には自律神経が関わっているんです。
自律神経には交感神経と副交感神経の2種類があり、
この2つがうまくバランスをとって働くことで、
私たちは健康を維持しているのはご存知だと思います。
そして、緊張やショック、暑さ、疲労はストレスです。
人間はストレスを感じると、ストレスに対抗するために、
交感神経が優位なります。
交感神経は心拍数や血圧を上昇させ
ストレスに対抗する身体を作りますが、
そのストレス対抗に不必要な消化機能を抑制してしまうんです。
だから、緊張やショック等のストレスがあると、
食欲不振になってしまうんですね。
食欲不振になる病気
ストレスによる食欲不振は一時的な場合が多く、
数日で回復すれば、それほど心配する必要はありません。
でも、食欲不振は
自律神経の乱れによるものだけではありません。
病気が原因で食欲不振になることもあるんです。
食欲不振が起こる代表的な病気は、
胃炎や十二指腸潰瘍、胃がんなど胃腸の病気です。
食べ物を消化吸収するための器官に病変があれば、
食欲不振になるのは当然ですよね。
でも、食欲不振が起こるのは
消化器系の病気だけではありません。
甲状腺機能低下症や
アジソン病(慢性副腎皮質低下症)などの内分泌系の病気や
うつ病や拒食症など精神疾患でも食欲不振が起こります。
そのほかにも、
風邪やインフルエンザでも食欲不振は起こりますし、
肝臓や腎臓疾患、COPDやうっ血性心不全でも
食欲不振の症状が出ることがありますので、
食欲不振はありとあらゆる病気の症状と考えて良いでしょう。
食欲不振の対処法
食欲不振になった場合は、どうしたら良いのでしょうか?
もし、何らかのストレスがあって、
それが原因であると原因がある程度分かっている場合は、
それほど心配する必要はありません。
消化に良いものを少しずつ食べたり、
梅干やニンニク、しょうが、唐辛子、
酢など食欲増進に効果のある食材を使った料理を食べましょう。
また、できるだけそのストレスを
解消するようにすることも大切です。
どうやってもそのストレスから解放されない、
食欲不振が長引いているという場合は、
ストレスを感じていないのに
原因不明の食欲不振が続くという場合は、
医療機関を受診しましょう。
長引く食欲不振は何らかの病気が隠れていることもありますし、
長期間食事が取れなければ栄養失調になってしまいます。
また、ストレスを放っておくと、
うつ病などの精神疾患になるリスクが上がります。
たかが食欲不振ですが、
食事と健康は切っても切り離せないものですので、
健康のためにも食欲不振を甘く見ずに、
きちんと対処するようにしましょう。