低血圧に関する疑問を解消!低血圧について知りましょう。
低血圧で朝起きられないって本当?
「低血圧の人は、朝が弱い」、
「低血圧だから寝起きが悪い」とよく言われてますよね。
これは、実は嘘なんです。
寝起きと血圧はまったく関係がないことがわかっています。
寝起きが悪くなる原因は、
前日に夜更かしをしたり、睡眠が浅かったり、
眠りが深いときに目覚ましのアラームで無理やり起きたりすると、
寝起きが悪くなります。
つまり、血圧が高くても
寝起きが悪くなる原因があれば寝起きが悪くなりますし、
血圧が低くても寝起きが良い人もいるということになります。
なぜ、血圧が低いと寝起きが悪い
と言われるようになったのかですが、
寝ている時は副交感神経が優位になり、
血圧が日中よりも低くなりますので、
寝起きが悪くてその場で血圧を測ったら、いつもより低かった。
だから血圧が低いと
寝起きが悪いと言われるようになったのだと思います。
これを知っている人に、
「私、低血圧だから朝が弱くて」と言ったら、
ただ単に甘えているだけだと思われる可能性がありますので、
生活習慣を変えて、質の高い睡眠を取るようにしましょう。
貧血と低血圧は違う?
低血圧に関するもう1つの疑問といえば、
「低血圧と貧血は違うの?」ということです。
低血圧も貧血も、フラフラするという症状が出ますよね。
そして、どちらも若い女性に多い病気ですから、
低血圧と貧血って同じなのかもと思う人も多いと思います。
確かに、低血圧と貧血はどちらもフラフラしますし、
血液が関係している病気ですが、違う病気です。
低血圧は、血圧が低く、血液の流れが悪くなることで、
脳や各臓器へ十分な血液が行き届かないことで、
フラフラしたり、めまいが生じます。
それに対し、貧血は血圧が保たれていても、
ヘモグロビンが不足することで、
脳や各臓器に十分な酸素が供給されないことで
フラフラするなどの症状が出るんです。
簡単に言うと、低血圧は血液の流れが悪く、
貧血は血液が薄い病気ということができるでしょう。
低血圧には病気が潜んでいることも
低血圧は、日常生活に支障が出るほどの症状がなければ、
治療を始める必要はありません。
若い女性は、健康なのに
収縮期血圧が80mmHg前後という人も珍しくないんです。
でも、低血圧の原因が病気から来るものだったら、
すぐに治療を始めないといけません。
低血圧になる病気は、がんや肺結核、白血病、
甲状腺機能低下症、肝硬変などがあります。
また、先ほどご紹介した貧血でも低血圧が起こります。
これらの病気は放っておくと、命に関わりますので、
すぐに治療を始めるようにしましょう。
最近フラフラする、健康診断で血圧を測ったら、
いつもより低かったという人は、
「高血圧じゃなければ大丈夫」と自己判断せずに、
早めに医療機関を受診するようにしてください。