妊娠中の食生活が、赤ちゃんにどのような影響を及ぼすのか知っていますか?
妊娠中の不健康な食生活が子供を情緒不安定に?
オーストラリアの大学の研究チームが
2万3000人以上の母親を対象とした
ノルウェーの調査を分析した結果、
妊娠中の食生活と生まれてきた子供の行動や情緒面に
関係があることがわかりました。
母親に妊娠中の食生活と生まれてきた子供の様子について
アンケートを行ったところ、
妊娠中にジャンクフードなどの不健康な食べ物を食べていると、
生まれてくる子供がうつ病や不安症になったり、
攻撃的でキレやすい性格になるリスクが高くなる
との結果が出ました。
今までの研究でも、
妊娠中の食生活と子供の精神疾患の
因果関係についての研究は報告されていましたが、
妊娠中の母親が何を食べるかが、
子供の行動や情緒面に影響を及ぼすことがわかったのは、
今回が初めてだそうです。
妊娠中は、
食生活に気をつけている人も多いと思いますが、
食べたものが子供の精神面や行動に影響を及ぼすなんて、
ちょっと衝撃的な調査結果ですよね。
妊娠中に取りたい栄養素
妊娠中は、胎児への影響だけでなく、悪阻があったり、
体重制限があったりと日常的な食事に
色々気をつけなければいけません。
まずは、妊娠中に積極的に取りたい栄養素をご紹介します。
妊娠初期に取りたい栄養素といえば、葉酸です。
葉酸は、二分脊椎などの神経管閉鎖障害のリスクを
低減させるためです。
厚生労働省によると、葉酸は妊娠初期だけでなく、
妊娠1ヶ月前から積極的に摂取することが望ましい
としています。
つまり、妊娠を計画している女性は、
日常的に葉酸を積極的に摂取すべきということですね。
また、妊娠中は鉄分の摂取も大切です。
妊娠すると、胎児に栄養や酸素を送るため、
血液の量が増加します。
そうすると、血液が薄まることになりますので、
貧血になってしまうんです。
貧血になると、胎児へ十分な酸素が供給されませんし、
分娩時に大量出血などのトラブルの原因にもなりますので
鉄分を摂取することで、
ヘモグロビン量を増やし、貧血を予防しましょう。
また、妊娠中は便秘になりやすいため、
食物繊維も必要ですし、
胎児の歯や骨を作るために母親のカルシウムが使われるため
カルシウム不足になりやすいので、
カルシウムも積極的に摂取しましょう。
妊娠中には控えたいもの
妊娠中に控えたいものといえば、塩分です。
塩分の取りすぎは、妊娠高血圧を引き起こします。
妊娠高血圧になると、
尿から蛋白が流れ出てしまうため、
胎児に必要なたんぱく質が不足してしまいますし、
胎盤の状態が悪くなり、
胎児へ酸素や栄養素の供給も不十分になってしまいます。
また、カフェインも控えたほうが良いでしょう。
カフェインは肝臓で代謝されますが、
胎児の肝臓はまだ未発達のため、
胎児の身体に負担をかけてしまいますし、
過度のカフェインは、
胎児の発育不良や死産にも
関係すると言われています。
カフェインを全てカットする必要はありませんが、
コーヒーは1日1杯程度にしておいたほうが
良いでしょう。
妊娠中の食生活は、
子供へそのまま影響すると考えて、
できるだけ健康的でヘルシーな食生活を
送るようにしたいですね。