イメージ画像

妊娠中の喫煙は、赤ちゃんへさまざまなリスクを及ぼします!妊娠したらすぐに禁煙しましょう。




妊婦の喫煙は、子供が難聴になりやすい

130928-5

妊娠中の喫煙は、赤ちゃんに良くないため、
すぐに禁煙すべきということは、
皆さんご存知だと思います。

アメリカのニューヨーク大学医学部のウェイズマン氏らが
アメリカの医学誌に発表した調査によると、
妊娠中に母親が喫煙していた人は、
赤ちゃんが感音性難聴のリスクが
高まることがわかりました。

感音性難聴とは、聴覚を司る内耳や聴神経に
異常があることが原因の難聴です。

ウェイズマン氏らは、2005年~2006年登録の
アメリカ保健栄養調査に参加した
12~15歳の男女964人のデータを調べた結果、
全体の16.2%が妊娠中に母親が喫煙していて、
妊娠中に母親が喫煙していなかったグループと比べると、
片側の低音障害型の感音性難聴を抱えている割合は
2.6倍だったことがわかりました。

妊婦の喫煙は何がダメ?

130828-12

上記の調査で、妊娠中の喫煙は、
子供に感音性難聴のリスクを与えることがわかりましたが、
それ以外に赤ちゃんにどんな影響を与えるのでしょう?

1つ目は、赤ちゃんの成長が遅くなり、
低体重で生まれてくるリスクがあることです。

今までの研究で、妊娠中の喫煙量が多いほど
出生時の体重が少なくなる傾向があり、
非喫煙者と比べて
170~250gも少なくなることがわかっています。

2つ目が、流産や早産の可能性が高くなることです。

1日20本タバコを吸う妊婦の流産確率は、
非喫煙者の2倍以上、
1日20本吸う妊婦の早産率は25%以上という
データがあります。

3つ目が、乳幼児突然死症候群のリスクが上がります。

乳幼児突然死症候群の原因は解明されていませんが、
妊娠中の喫煙が危険因子のひとつであることは
わかっています。

また、早期破水や前置胎盤、
常位胎盤早期剥離など出産に関するトラブル
妊娠中の喫煙は関連性があると考えられています。

妊婦自身が喫煙していなくても、家族が喫煙していると、
受動喫煙により胎児へ影響が出ますので、
妊婦だけでなく、家族も一緒に禁煙すると良いでしょう。

子供への影響は?

cont28-41

妊娠中に禁煙していても、
出産後に喫煙を再開してしまっては意味がありません。

確かに、妊娠中に禁煙すれば、
上記ようなリスクは避けられますが、
育児中に喫煙していると、子供の発達に影響を及ぼします。

タバコの煙が子供に与える影響として、
気管支喘息や小児肺炎などの呼吸疾患や慢性副鼻腔炎や
中耳炎になりやすいだけでなく、低身長や知能低下、
発達障害のリスクも高くなりますし、
免疫力の低下も引き起こします。

喫煙は、本人だけでなく
周囲の人にも健康被害をもたらします。

妊娠が判明したら、すぐに禁煙し、
その禁煙を継続することが最も良いのですが、
出産後に喫煙を再開する場合は、
子供の前では絶対に吸わないなどの配慮が必要となります。





タグ



2013年9月29日 | カテゴリー:妊娠・出産 子育て

あわせて読みたい関連記事