テニス未経験者に増加するテニス肘。パソコンやスマホがテニス病に?
テニスをしていないのに、テニス肘?
全くテニスをしないのに「テニス肘」と診断される人が、ここ数年で
増えているそうです。
「テニス未経験なのに、テニス肘?」と不思議に思うかもしれませんが、
「テニス肘」という病名は、正式名称ではなく俗称です。
テニス肘の正式な病名は、「上腕骨外側上顆炎」または「上腕骨内側上顆
炎」です。ちょっと難しい名称ですね。
肘から前腕にかけての痛みが特徴で、手関節周辺を酷使することが
原因です。
テニス愛好者がラケットを振るという動作が、発症の原因であることが
多かったため、テニス肘と呼ばれるようになりました。
テニスをしていれば、手関節周辺に負担がかかって、テニス肘に
なるのはのはわかりますよね。でも、なぜテニスをしていないのに
テニス肘と診断される人が増えているのでしょう?
現代のテニス肘は、スマホやパソコンが原因?
テニスをしていないのに、テニス肘と診断される人は、スマホや
パソコンを多用している人が多いんです。
スマホでゲームをしたり、パソコンでキーボードやマウスを
操作する時間が長いと、どうしても手首に負担がかかってきます。
以前は、テニスをしていない人のテニス肘は、SEや事務職などに
限られていましたが、現代では誰でもテニス肘になる可能性があり、
テニス肘は一種の現代病と言えるでしょう。
テニス肘対策はどうしたら良い?
テニス肘の治療法は、とにかく安静にすることです。
また、症状の程度によっては、鎮痛剤や消炎剤、冷湿布などが
処方されることもあります。
でも、やはり一番効果がある治療法は、患部側の手首に負担をかけず、
できるだけ使わないようにすることです。
でも、現代の生活の中で、パソコンやスマホを一切使わない生活を
送るのは、難しいですよね。
パソコンもスマホも生活必需品となっていますし、仕事で使わなければ
ならない場合も多いと思います。
パソコンやスマホの使いすぎでテニス肘になってしまった!
でも、使わないと生活できないという場合には、できるだけ手首に
負担をかけない使い方を考えてみましょう。
手首に負担をかけずにパソコンやスマホを使うには、手首を反らさない
ようにしましょう。
指先よりも手首の位置が上にある状態にしておくのです。
慣れるまではちょっと使いにくいかもしれません。
でも、今までどおりに使っていたら、痛みはますますひどくなり、
パソコンやスマホどころではなくなるかもしれませんよ。
作業効率は落ちるかもしれませんが、手首に負担をかけない使い方を
心がけましょう。
また、痛みがあるほうの手で重い荷物を持たない、手首を動かすような
作業は避けるなども重要です。
テニス肘にならないための予防法としても、上記の方法は有効ですよ。
現代病であるテニス肘。手首の負担を軽減して、上手に付き合って
いくようにしましょう。