忙しい現代人への警告!『ながら食べ』でメタボまっしぐら。ストレス増大、命を縮める危険も
食事中のテレビは当たり前の光景に
一昔前は、食事の時間には
テレビを消すというお宅も多かったのですが、
現代では食事の時に何も別のことをしていないという人の方が
少ないかもしれませんね。
テレビならばまだ、なんとなくBGMがわりに流れているだけ
という場合もありますが、
食事中もスマホをいじりながら、ゲームをしながら、
読書をしながら、PCを操作しながらなどなど、
今はもう珍しくありません。
あまりお行儀の良いものでもありませんし、
何かをしながら食事に集中できないことによるリスクは、
おそらく当事者の想像をはるかに上回るものです。
テレビをつけていれば子供はよく食べる・・・?
テレビを観ながら食事をする児童は、
食事をしているという自覚がないといいます。
他の事に意識が集中するあまり、
脳が今自分は食べているのだということを認識せず、
ただ無意識に食べるという動作を続けているだけなのです。
2011年に、パルシステムが
主婦を調査母体として行ったアンケート調査では、
食事中に常にテレビがついているという回答が8割強、
また、回答者本人が食事中に
携帯電話に触れる場面が多いという回答が2割強でした。
お母さん達も、
テレビをつけていれば子供がよく食べてくれるし、
食卓から離れないということで、
ちょっと楽をしてしまっている側面がありそうです。
それに、近頃は学校やクラブ活動の連絡網も
メールが主流ですから、
食事中にも急いで操作せざるを得ない場面が
増えているのかもしれませんね。
他の事に集中すると食事量は増える
ですが、ながら食べを続けていると、
事態はもう少し深刻になってきます。
中には仕事が忙しく、食事の間も惜しんで
作業を進めなければならない人もいるかもしれませんが、
食事以外のことに集中すれば集中するほど、
身体への悪影響は増大します。
食事の内容をあまり見ないで口に運ぶせいか
満腹感が得にくく、また他の事に手数を回すので、
自然と一口が大きくなり一度にたくさんの食べ物を
飲み込んでしまいます。
また、普通に食事を摂る場合よりも
薄味に感じる傾向があります。
こういった理由から、
ながら食べは知らぬ間に量を食べ過ぎたり、
塩分や糖分を摂り過ぎたりしてしまうのです。
食事は楽しく、でも集中して
何かに気を散らせながら食べると、食事の量が10%増え、
さらにその後の食事も平均で25%以上食べ過ぎる
という研究結果もあります。
逆に、食事に集中し食べた物をしっかり記憶していれば、
その後の食事量が10%減少します。
特に、一人暮らしや、
時間的に一人で食事をすることの多い人は、
ながら食べをしやすく、
間食もやはり何かをしながら無意識に
たくさん食べてしまう傾向があります。
これが毎日続けば、メタボまっしぐら。
ながら食べは生活習慣病の大きなリスクとなり得るのです。
また、メールを頻繁に見たりすぐに返信したりする人は、
心拍数が上がって常にストレスにさらされた状態に
なっています。
胃に血液が集中している食事中には、
あまり好ましいとは言えませんね。
家族で語らいながら楽しく食事をするのは良いことですが、
あくまでも食べることを意識できる食卓作りを
心がけましょう。