うつ病のリスクを上げるのはストレスだけじゃない!うつ病予防のために生活習慣を見直しましょう。
ファーストフードでうつ病に?
現代はストレス社会と言われていますので、
皆さん何らかのストレスを抱えながら
生活していると思います。
過度のストレスは、身体的にも精神的にも
悪影響を及ぼすことがわかっています。
特に、ストレスがうつ病のきっかけとなることは、
よく知られていますよね。
でも、うつ病発症のリスクを上げるのは、
ストレスだけではありません。
東フィンランド大学の研究で、
ファーストフードやスナック菓子などが
うつ病発症のリスクを上げることがわかったんです。
東フィンランド大学の栄養学者Anu Ruusunen氏らは、
2000人以上の中年男性の食生活や生活習慣を
13年間に渡り調査した結果、
ソーセージやハンバーガーなどの加工食肉やソフトドリンク
スイーツ、スナック菓子をたくさん食べている人は、
野菜や果物、全粒粉、鶏肉、魚類、低脂肪チーズなどの
健康的な食生活をしている人に比べて、
うつ病の症状を発症する確率が高いことがわかったそうです。
この研究は、中年男性を対象にしたもので、
ほかの年代や女性にも当てはまるかは、
現在わかっていません。
ただ、別の調査では、うつ病患者の男女140人に
野菜や果物など葉酸塩の多い食生活を3年間
送ってもらったところ、うつ病の症状が改善した
という結果も出ていますので、
うつ病と食生活は密接な関係にあることは、
間違いないようです。
動かない生活は、うつ病のリスクが高い?
また、以前からストレス解消には
適度な運動が良いと言われていますが、
逆にあまり動かずに座っている時間が長い人は、
うつ病のリスクが高まることが判明しました。
オーストラリアの研究者グループの調査では、
50~55歳の女性8950人に、
1日のうち座ってすごしている時間や運動している時間、
気分の浮き沈みなどのアンケートを
10年間で5回とったところ、1日7時間以上座っている人は、
座っている時間が4時間以下の人と比べて、
抑うつ症状が出るリスクが47%も高くなるそうです。
やはり、適度な運動は
ストレス解消やうつ病予防に一役買っているんですね。
うつ病を予防するには
上記の研究結果から、うつ病を予防するためには、
健康的な食生活を送ることと適度な運動をすることが
効果的であると考えられますが、そのほかには、
やはりストレスを溜め込まないようにする必要があります。
趣味に没頭する時間や
愚痴を吐き出す機会を作ると良いですよ。
また、スペインのナバラ大学の研究によると、
1週間のうち小さめのグラスで2杯~7杯のワインを飲む
(1日のアルコール摂取量5~15g)と、
アルコールを飲まない人や
過度のアルコールを摂取している人に比べて、
うつ病発症リスクが下がることがわかっています。
なぜ適量のアルコールがうつ病のリスクを下げるのかは、
具体的にはわかっていませんが、
アルコールにはストレス発散効果もありますので、
その点と関係しているのかもしれませんね。