病院で払ったお金は何の費用?領収証は必ず持ち帰って中身を確認してみよう
病院での支払いは内容を確認できる
2014年4月より、
私たちが病院で診察を受ける際の料金が改定されます。
初診料が120円アップの2,820円に、
再診料は30円アップして720円に。
あまり病院に縁のない人は、
えっ、初診料ってそんなにするの!?と驚いたでしょうか。
多くの人は国民健康保険や社会保険に加入していますので、
その場合、窓口で支払うのは3割。
初診料は約850円ということになります。
2010年4月から、
明細付き領収証の発行が医療機関に義務づけられたため、
以前と比べて随分とわかりやすい領収証になりました。
疑問に感じたことはいつでも問合せられるよう、
領収証は必ず中身を確認して保管しておくのが良いですね。
病院によって初診料が違うのは何故?
診療報酬の金額は、原則「基本診療料」「特掲診療料」
そして「加算」の組み合わせで決定します。
今回値上がりする「初診料」「再診料」は、
「基本診療料」に属します。
これらは、診療室に呼ばれてまず問診を受け、
聴診器を当てられたり“あーーーん”して喉を見てもらったり、
といった基本的な診療に対して支払うお金です。
ところで、
大学病院のような大きな病院に紹介状を持たずに行くと、
高額な初診料を請求されることがあります。
一体どうしてなのでしょうか?
実は、病床200床以上の病院には
特別料金の徴収が認められています。
この金額は病院が独自に決定するので、かなりの幅があり、
平均すると約2,000円になります。
例えば軽い風邪程度でも、
料金が同じなら大きな病院の方が安心、と考える患者は多く、
大病院にそのような患者が集中するのを防ぐために、
この制度は導入されました。
しかし効果はあまり芳しくなく、
このままだと大病院での紹介状なしの初診料は、
1万円ほどまで跳ね上がってしまうかもしれません。
専門的な治療が必要ならば大病院へ、
軽症であれば近隣の診療所へ、
という棲み分けを、患者側が心掛ける必要があります。
診療報酬の点数表は公開されています
基本的な診察の後、医師が必要と判断した処置を受けたり、
検査や画像診断を受けたり、薬を処方されたりした費用は、
「特掲診察料」に含まれます。
手術や麻酔の費用もこれに属します。
例えば、画像診断一つとっても、
検査をする部位によって点数は異なりますし、
撮影方法や造影剤の使用などによって変わってきます。
これらの点数表は公開されていますので、
もし何か疑問に思う点があれば、
医療機関に問い合わせる前に自分で確認することもできます。
何らかの理由でしばらく通院するような場合には、
あらかじめ目を通しておいてもいいかもしれませんね。