赤ちゃんに多い肌トラブル、オムツかぶれについて知りましょう。
オムツかぶれとは?
赤ちゃんの肌は、きめが細かくスベスベしていますが、
大人に比べてとてもデリケートで、
肌トラブルを起こしやすいんです。
赤ちゃんの肌トラブルで多いものは、
やはりオムツかぶれです。
オムツかぶれとは、オムツに触れる部分の皮膚が
赤く炎症を起こしてしまう状態のことで、
お尻の部分だけではなく、
ギャザーのあたる太ももや
ウエスト周りにできることもあります。
症状としては、お尻全体が赤くなったり、
ポツポツと赤い湿疹ができたり、
ただれて血がにじむこともあり、痛みや痒みを伴います。
オムツかぶれは、
尿のアンモニアや便の中の腸内細菌や酵素、
汗や蒸れ、オムツが皮膚をこする刺激など
様々な要因が絡み合って起こっています。
オムツかぶれの仕組み判明!
赤ちゃんにとっては、痒くて痛いオムツかぶれですが、
京都大学医学研究科の研究によって、
オムツかぶれの仕組みが解明されました。
京都大学の研究グループは、
アレルギー性疾患に関与している好酸球と
アトピー性皮膚炎に関連している好塩基球の
相互作用によってオムツかぶれである
刺激性皮膚炎が引き起こされていることを突き止めました。
現在、オムツかぶれの治療は
ステロイド外用薬が主流になっていますが、
今回の研究によって、
好酸球と好塩基球をターゲットに絞った
新しい治療法の開発が期待されています。
オムツかぶれの対処法
オムツかぶれは、まず予防することが第一です。
オムツかぶれは、尿や便に含まれる
刺激物が原因となりますので、
オムツはこまめに替えてあげましょう。
特に、夏は汗をかきやすく、
オムツ内が蒸れやすくなりますので注意が必要です。
オムツを替える時には、
お尻拭きなどで尿や便をきれいにした後、
しっかり乾燥させてから、
新しいオムツをつけてあげるように心がけましょう。
特に注意したいのは、下痢が続いている場合です。
下痢便は、普通の便よりも肌への刺激が強くなりますので、
お尻を拭く時は擦らない、
シャワーなどできれいに洗い流すなど
お尻ケアにはいつも以上に注意してあげてください。
また、サイズが合わないオムツを使うことも、
オムツかぶれの原因になります。
小さいサイズが余っているからといって、
合わないサイズを無理に使っていると、オムツと皮膚が擦れて、
オムツかぶれを作ってしまいます。
赤ちゃんの身体に合ったサイズのオムツを選びましょう。
予防対策をしていても、オムツかぶれができてしまった時は、
できるだけ早く皮膚科を受診して、
ステロイド外用剤などを処方してもらってくださいね。